自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

「1日1分1体操だけ! 腿裏を伸ばせば…………」 3 整った体とは?

2018-05-15 05:40:27 | 図書メモ


P.58 自然治癒力が活発に働く体が健康な身体であり、
   私たち整体師のいうところの「整った体」なのです。


P.59 「体を整える」ための技術としての整体は、昭和の始め頃に、
   戦争によってさまざまな民間療法の伝承が絶えてしまわないように、
   多くの治療家が集まりその技術の効果を検証し、
   まとめ上げられることで出来ました。

   (中略)その本質は、自らの体が持っている自然治癒力に気づかせ、
   その力がしっかりと働けるようにすることにあります。

   自然治癒力が働ける体とは、
   環境の変化を敏感に感じ取れる体であり、
   そしてその変化に柔軟に適応出来る体です。

   「体を整える」技術としての整体は、
   なんらかの理由で不調が出てしまった体に刺激を与えることで、
   自然治癒力が旺盛な状態に導いていく方法なのです。


具体的にはどうするのか、というと、
P.60 キーワードは「中心に集める」
   (中略)中心に力が集まっている体は、
   腰にバネのような弾力があり、無駄な力が抜けてリラックスしています。


P.63 「体を整える」技術としての整体は、
   まず、中心にあるはずの力がどこに逃げているのかを見極めます。
   そして体のあちこちにある急所を刺激することで、
   逃げている力を末端からどんどん集めて中心に戻していくのです。

   腰へ力を戻すために足先の急所を使うこともありますし、
   腕の急所を使ってお腹を変化させることもあります。
   末端から力を拾い集めていくと、中心にはとても強い刺激が入ります。

   (中略)中心に力が戻ると体は自然治癒力を発揮し勝手に治っていきます。
   治っていく過程で体に溜まった疲労を捨てるために熱を出したり、
   古傷が痛んだりということもありますが、
   そういったことを薬に頼らず自力で乗り越えることで、
   筋力や持久力ではない、本当の意味での体力が養われるのです。

「整体」の意味について、とても明快な説明なので、丸写ししました。
他にも良いことがたくさん書かれているので、ご一読をお勧めします。
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「1日1分1体操だけ! 腿裏を伸ばせば…………」 2 筋トレの弊害

2018-05-14 05:46:22 | 図書メモ


P.54 筋肉は比重が重いので、使えなければ、
   わざわざ重い荷物を体に縛りつけているようなものです。

   筋肉が強いことと、使える筋肉であることは
   必ずしもイコールではありません。

   しかし、筋肉は正しく使っていれば、不自然な負荷を加えなくても、
   強く柔らかくなっていきます。

   ですから、まず腿裏の筋肉を意識して体を使うことから始めて、
   柔軟で強い筋肉にしていくのが理想です。

と~~っても美味しいお話ですねぇ。
で、ブログ読者の皆様も、はやく~~! 実際にどんな動きなの??
と思われるでしょうから、実践ページに飛んでみましょう。

P.72以降に腿裏ストレッチの基本のやり方が出ています。

   1.足を腰幅より少し広めに開いて立ち、

   2.股関節から体を前に倒しながら
     お尻を後ろに突き出していき、

   3.手を膝か腿に乗せ、腿裏の張りを維持したまま膝を少し曲げます。

P.74 ここからが本番!

   4.骨盤、背中、首を一枚の板のようにイメージして、
     股関節から前に倒します。

   5.腿裏の筋肉が伸びるのを感じたら3の姿勢に戻します。

   6.リズミカルに4と5を繰り返します。(1分間に100回くらいのペース)


さぁ~て、読んだだけでイメージは掴めましたか?
実際には、もっと詳しいイラストがあって、イメージしやすいのですが、
1分間に100回というペースは、とても忙しくて、今一つリズムにのれません。

自力整体のようにゆったりした動きに慣れてしまっているせいもあるでしょう。
youtube にも出ていないようなので、これに詳しい友人を見つけるまでは
トライはお預けです。

もちろん、やってみて具合が良い方は、活用してくださいね。


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「1日1分1体操だけ! 腿裏を伸ばせばカラダが変わる!」 谷澤健二・著 2013/2

2018-05-13 05:56:01 | 図書メモ


書店または図書館で、手に取って読みたくなる本は、
①タイトルが面白そう、自力整体や身体全般の勉強になる

次にすることは、
②前書きを読んで、著者のスタンスや人柄を推し量り、

③後付けで著者のプロフィールを見て、西洋医学か東洋医学なのか?
 どこでどんな活動をされているか? などを眺めます。

表題の本は、「1日1分1体操」という言葉にインパクトが。
そんな筈はないんだけれど、どんな内容なの~~?
と、思わされます。

で、前書きを読むと、
P.4 痛みや病気の原因のすべてとは言えませんが、
   大半は間違った体の使い方に問題があると考えている

P.6 ・(体をちゃんと使えている人の秘訣「なぜ、そうなのか?」)を
   整体という視点から解説し、

   ・正しい体の使い方の鍵となる「腿裏の筋肉」に焦点をあてて

   ・簡単にできる、たった1種類のストレッチによって
    正しい体の使い方を身につけられるようにする

P.24 本書で言う腿裏とは、
   大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋からなる筋肉群のこと
   (中略)この筋肉群はハムストリングスとも呼ばれ、
   骨盤の坐骨結節から始まり、
   膝の裏側を越えて下腿の脛骨および腓骨に付いています。


P.30 腿裏のと腸腰筋は、片方が伸びれば、もう一方は縮むという関係です。
   これは上腕の表と裏の筋肉の関係と同じです。

P.33 腿裏の筋肉と腸腰筋は連動しているために、
   腿裏の筋肉をしっかり使えるように上手にトレーニングすることで、
   自動的に腸腰筋のトレーニングになります。
   
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映画を楽しむ 「死刑台のエレベーター」

2018-05-12 05:53:36 | つぶやき


私はマニアックな映画ファンではありませんが、
<確実に良い映画>は、ちゃんと観ておきたいと思っています。

でも、新聞をとっていないし、テレビもNHKのニュースや健康番組しか
見ないので、映画に関する情報が少なくて困っています。
最近は、月に一回、素敵な友人が誘ってくれる夕食会の後、
皆で推薦しあって決めたDVDを観ることが勉強になるし、楽しみです。

昨夜は「死刑台のエレベーター」という古い映画でした。
昔、観た記憶はありますが、内容は全て忘れていたので、
面白かったし、映画の作り方に感動しました。

私も素人ながら、自分でシナリオを書いたり演技をするので、
勉強は必要です。ジャンルやスケールは違いますが、
良い映画は心の栄養になり、結果的に私の血や肉が元気になります。

そうそう、先月の「ニューシネマパラダイス」も素晴らしい映画でした。
家のテレビで観るのと、大スクリーンで観る差も大きいと思います。




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下肢静脈瘤が消えていく食事  阿保義久・著 2017/7

2018-05-11 07:56:12 | 図書メモ


親しい友人の一人が「実は、足に静脈瘤があって……」ということで、
なんとかならないのかなぁ?と、キョロキョロしていました。
そうしたら書店でこの本が目についたので、読んでみました。

P.2 下肢静脈瘤は、(中略)一種の血管の老化現象

P.3 防ぐには、
   静脈の逆流防止弁に負担をかけないことと、
   加齢とともに衰えていく静脈を強化するような手立てが必要


現在、国内で行われている治療法は、大きく分けて3種類。
P.132 ①硬化療法
   ②手術(逆流防止弁の壊れた静脈を引き抜く)
   ③血管内焼灼術

かなり酷い状態でも、けっこう綺麗になるようです。
でも、著者のお薦めは、予防ケア。

日常的にやるべきことは、
1.食事療法:血管壁を強化して、血液粘度を下げる食事。

2.体操:足の血液循環を良くする運動

3.ケア:お風呂のあとのマッサージなど

なぁんだ、全部やってるわ!と思うほど簡単なことですが、
生活習慣の掛け違いが長引くと、忘れてしまいそうなことばかり。

やっぱり、普段の生活の「意識」が大切なようです。
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やってはいけない ウォーキング 3  歩く時間帯のこと

2018-05-10 05:53:39 | 図書メモ
写真はSingaporeの動物園の様子です。


P.32 若く健康な人の体温は、低いほうから順に並べると、

   睡眠中(明け方)→起床時→就寝時→夕方 となります。

   夕方のピークを境に、体温は夜に向けて徐々に下がります。


   (中略)ところが歳を重ねるほど、
   最高体温と最低体温の差が小さくなります。
   それが不眠の原因にもなり、不健康に繋がっていくのです。

   そこから理想的な体温に近づける方法こそ、夕方の「速歩き」
   16~18時に速歩きをすれば、筋肉に刺激が与えられ、
   血液のめぐりがよくなり、ピークの体温もさらに上がり、、、、

   
だそうです。このサイクルは私も勤め人だった頃、自然に実行していました。
だって、夕方、仕事が終わったら急いで帰宅し、夕飯の支度やら家事やらで、
大忙しでしたから。
  

リタイアしたら、夕方のせかせか歩きはなくなり、ゆったり生活です。
我が家の場合は、夫が夕食を作ってくれるので私は庭仕事や片付けをして、
食後は洗い物を担当しています。

著者はP.64で「食後1時間」でウォーキングをスタートするのがお薦め
と言っています。理由は

   食後1時間ほどで血糖値がピークに達するので、
   そこから運動すると血糖値が下がりやすくなるから

友人で太っているのは、
「食後、テレビをみながら飲んだりスナックをつまんだりしてくつろぐ」
人たちが殆どです。
そういう人たちには、食後1時間で散歩に出てしまうのは良策と思います。
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 やってはいけない ウォーキング 2

2018-05-09 06:51:56 | 図書メモ


昨日の続きです。
自力整体では、身体を整えるために

   自分の感覚を総動員して、自分でコリをほぐし(整体法)、

   筋トレをして抗重力筋を育て、

   正しい使い方(整心法)と食べ方(整食法)を実践します。



だから年季を経たナビゲーターは皆、スタイルが良く、健康です。
そして、月に三回の教室生徒さんたちも、
入会時は「痛み・肥満・体調不良」に悩まされていても、どんどん改善します。
不調を治したくて月謝を払われるのだから、当たり前ですね。

著者の青栁医師のターゲット(読者)は、
運動不足、歩くのが億劫・嫌い、または知識不足で「やり過ぎ」の人たち・・・・
のようです。それなら、この本は役に立つと思うので、
そういう方たちには、ちゃんと読んで、実行されることを願います。

私がお薦めしたいのは、
①ず~~っと立ち続けていても疲れない、正しい姿勢で歩きましょう!

②その姿勢を作れれば、必要な筋肉が育ち、歩き姿も美しくなります。

③すると、歩くことが楽しくなり、雨でも風でも、止められても、
  歩きたいから、嬉しいから、外出するようになります。(現在の私のように!)

歩くことは<努力目標>ではなく、
幸せな活動への<移動手段>であり、
カラダの解剖学的知識を持って歩けば、格段の効果が上がるものです。

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「図解でわかる! やってはいけない ウォーキング」  青栁幸利・著 2018/4

2018-05-08 05:37:59 | つぶやき


表記の書名の他に、本の表紙には、

  ちまたの健康常識は間違いだらけ!

  TVで話題! 最新データで明らかに!

  本当に体によい歩き方とは?

  ◎毎日1万歩で寝たきりに!
  
  ◎朝の散歩で鬱に!

  ◎トライアスロンで脳卒中に!


そして本の裏側をひっくり返してみると、

  5000人17年の調査でわかった 歩き方の黄金律!

   ・歩くほど免疫力は低下する

   ・「汗ばむ程度」は参考にならない

   ・長寿遺伝子のスイッチは2カ月で入る

   ・歩くフォームは気にしなくていい

著者のタイトルは、東京都健康長寿医療センター研究所 運動科学研究室長
トロント大学大学院で博士号取得のお医者さんです。

だけど・・・ねぇ~~
とってもセンセーショナルな目次の言葉は、私にはピンときません。
確かに、「中之条研究」という言葉は有名になったし、
多くのメディアが取り上げていることは確かです。
かなり前に私も「ガッテン」で放映されたのを見ました。

はい。
著者のお薦め 「1日8000歩、そのうち速歩 20分。」は良いでしょう。
確かに、車の移動が多い人や運動不足の人は、是非、実行してください。

では、何が気に入らないのか?というと、
上記(裏表紙に掲載の黄金律)4番目、

  ・歩くフォームは気にしなくていい

私は、個人的に、これは問題だと思います。
ガニ股で、猫背のまま身体の前面の筋肉をメインに使って歩く姿は
美しくないし、膝痛を招きます。
私の母がそうでしたが、ある時急に脚力が弱り、歩けなくなりました。

私は<歩くときも、立っている時も、顎を出さず、美しい姿勢で!>
と、言いたいです。
つまり、整った骨格(=整体状態)で、
英語で言うところのアラインメント<alignment>を意識することです。

団塊元気印・運動大好きの私が<膝痛>に悩んだのは
卓球やテニスで足腰のバランスが崩れていたのに、登山をやったからです。
著者は「だから!! そういった、やり過ぎをやめなさい、と言ってるんです」
ということなのでしょう。

もちろん、それは分かりますが・・・・
私は、歩くフォームを考えて、必要な筋トレを行う必要性を感じています。

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「歩き方で人生が変わる」 5 平穏死を目指して

2018-05-07 16:17:07 | 推薦図書


最後に、私にとって非常に痛快な、素敵な文章を紹介します。

P.190 認知症だから、徘徊や転倒が怖いからと患者さんを病院に
   閉じ込める現代医療は、移動が人間の尊厳であるということを
   完全に忘れています。

   許可がなければ外出も自由にできず、家に帰ることもままならない。
   「容体が悪すぎて、退院させられません」と医者は言いますが、
   それは逆でしょう。

   病院で治せないときは家に帰るときなのです。

著者の長尾医師は、フツーの医師や医療機関に対する私のフラストレーションを
完璧になだめてくれました。
こういった良心のあるお医者さんが増えてくれることを願ってやみません。
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「歩き方で人生が変わる」 4 夕張市の医療・介護改革

2018-05-06 05:51:59 | 図書メモ


財政破綻した夕張市は、総合病院の新院長の方の改革で、
ガラリと状況が変わったそうです。

P.167 村上先生は精力的に在宅医療を推進する一方、
   地域の住民に健康管理と予防の大切さを説いて回りました。

   具体的には、24時間体制の訪問診療や介護サービスの提供、
   食事や積極的に歩くといった生活習慣の見直しと、
   高齢者の死亡原因となりやすい肺炎を予防するための
   ワクチン接種や口腔ケアの推進です。


P.168 (その結果)救急車の出動回数が大幅に減り、
   在宅医療の患者数と介護施設での看取りが増えました。
   逆になんとか残った(有床診療所の)19床は開店休業状態で……

   (中略)そして在宅看取りの内容がまたすごい。
   心臓病や肺炎が理由の死亡が減った一方で、
   老衰、つまり平穏死が穏やかに増加していったのです。

   その結果、医療費が減り、逆に介護費が増加するという現象が起こりました。

色々な良いコトが起こった原因・理由は何か?
P.169で、夕張市民の健康に対する意識と、死生観に変化があったことが
指摘されています。

P.170 「あるていどの年齢になったらいずれ医療では解決できない問題が
   やってくる。それが天命だ」、ということを夕張市民は受け入れた。

P.172 夕張市民が意識を変えられたのは、
   生活習慣を見直し自分自身で病気を予防していくなかで、
   病院や医者と適度な距離をおいたことが良かったのだろうとお思います。

   「おまかせ医療」と決別し、最後まで自分で歩いて、自分の口で食べる。
   それができなくなったら、静かに受け入れる。
   その覚悟が革命的ともいえる意識の変化をもたらしたのではないでしょうか

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