P.58 自然治癒力が活発に働く体が健康な身体であり、
私たち整体師のいうところの「整った体」なのです。
P.59 「体を整える」ための技術としての整体は、昭和の始め頃に、
戦争によってさまざまな民間療法の伝承が絶えてしまわないように、
多くの治療家が集まりその技術の効果を検証し、
まとめ上げられることで出来ました。
(中略)その本質は、自らの体が持っている自然治癒力に気づかせ、
その力がしっかりと働けるようにすることにあります。
自然治癒力が働ける体とは、
環境の変化を敏感に感じ取れる体であり、
そしてその変化に柔軟に適応出来る体です。
「体を整える」技術としての整体は、
なんらかの理由で不調が出てしまった体に刺激を与えることで、
自然治癒力が旺盛な状態に導いていく方法なのです。
具体的にはどうするのか、というと、
P.60 キーワードは「中心に集める」
(中略)中心に力が集まっている体は、
腰にバネのような弾力があり、無駄な力が抜けてリラックスしています。
P.63 「体を整える」技術としての整体は、
まず、中心にあるはずの力がどこに逃げているのかを見極めます。
そして体のあちこちにある急所を刺激することで、
逃げている力を末端からどんどん集めて中心に戻していくのです。
腰へ力を戻すために足先の急所を使うこともありますし、
腕の急所を使ってお腹を変化させることもあります。
末端から力を拾い集めていくと、中心にはとても強い刺激が入ります。
(中略)中心に力が戻ると体は自然治癒力を発揮し勝手に治っていきます。
治っていく過程で体に溜まった疲労を捨てるために熱を出したり、
古傷が痛んだりということもありますが、
そういったことを薬に頼らず自力で乗り越えることで、
筋力や持久力ではない、本当の意味での体力が養われるのです。
「整体」の意味について、とても明快な説明なので、丸写ししました。
他にも良いことがたくさん書かれているので、ご一読をお勧めします。