赤城山の黒檜山は、自分達の街でもっとも高い山陵だ。この山では、南側(大沼側)から登る人々が多い。それ故に、南側を表とするならば、北側は裏となる。
市街地(群馬県桐生市)で見る赤城山(部分的画像)、撮影日、2013年元旦(早朝)、市街地を流れる渡良瀬川に架かる橋にて。 右側(北側)から、黒檜山(最高峰、1828 m)、駒ヶ岳(1685 m)、鳥居峠、小地蔵岳(1574 m)、長七郎山(1579 m)、地蔵岳(1674 m)。
黒檜山の裏側(上の画像、右側斜面)を登ることも面白い。裏側では、表側と異なってツツジが多く自生しているからだ。登山口は花見ヶ原森林公園キャンプ場(群馬県桐生市、標高1200 m)である。
キャンプ場からの登山道には、ツツジについての説明がある。
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先週土曜日(6月1日)、私と家内はツツジ見物を兼ねてキャンプ場から山頂までを往復した(標高差 + 600 m(-600 m)、歩行距離 約8 km、歩数 約20,000、10 -17時)。
キャンプ場では、ヤマツツジの花が見頃となっていた。
レンゲツツジは、まだ一部が開花した状態であった。ところで、 群馬県では、レンゲツツジが県の花となっている。群生地(例えば、赤城山白樺牧場)があるためだろうか。私はその理由をよく知らない。仮に、カッコソウ(鳴神山固有種)が県の花に選ばれるならば、独自性を重視した選定の結果ということになるだろが。
ヤマツツジの美しさで、私の足は止まり勝ちとなった。同行者(家内)は、これから登らければならないと、時の経つのをを気にし始めた。この頃は、美しい花や景色に出会うと、撮ることに気を取られて、私は時間と場所の状態(環境)を忘れてしまう。そして、アクシデントに出会う。このときは、足許に切り株があった。その結果は? 転けてしまったが、カメラとレンズは無事であった。
登山道沿いでは、標高が上がるにつれて、ツツジの種類が変わっていく。これが裏の道を歩くことの面白さだ。とくに、笹藪の向こうで咲くトウゴクミツバツツジの花は美しい。
見れば、道からツツジまで薮漕ぎをした形跡がある。近くで花にレンズを向けようとしたのであろう。ところで、笹藪の中では、何がカメラマンを待ち構えているいるかわからない。例えば、蜂、マダニ、ツツガムシ(新型のものについては、群馬県も安全地帯でないようだ)、そしてマムシ(蛇)など。今回も、重さを我慢して持ってきた望遠レンズが役に立つ。
別の場所にて
場所によっては、アカヤシオと思いたくなるほど、優しい色の花が開いていた。
ゴヨウツツジ(シロヤシオ)について。地に落ちた花弁を見かけたが、開花が現在進行形のものはほとんどなかった。
登山道沿いで、アズマシャクナゲが花を開いていた。黒檜山において、シャクナゲに出会う機会は多くない。そのため、この木は貴重な存在だ。嬉しいことに、シャクナゲは順調に成長している。
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山頂付近で、小沼、長七郎山、小地蔵岳、駒ヶ岳を望む。新芽の色の違いによるものであろうか、駒ヶ岳の山肌の色は他の山のそれとは異なっている。ともかく、赤城山には多様性がある。