赤城山を構成している峰は標高2,000 mに満たない。そのためであろうか、赤城山で山全体を囲むほど広範囲な雲海を眺めるチャンスは多くない。ここでの画像は2012年6月中旬に撮ったものである。このときは、赤城山が大海原に例えてもよいほどの雲海で囲まれた。地蔵岳(1,674 m、旧中央火口丘)の山頂で撮った雲海の画像をアップする。
黒檜山(1,823 m、旧外輪山、最高峰)や駒ヶ岳(右側)などの背後に広がる雲海。水面は大沼である。雲海の奥に見えるのは袈裟丸山や日光連山である。
雲海は日差しで輝き始めた。正面奥の尾根は五輪尾根、右端は黒檜山(1,828 m)である。かなり霞んでいたが、燧ヶ岳、至仏山、武尊岳、谷川岳などが雲海での対岸になっていた。
南方向の雲海。近くの前橋市、高崎市、伊勢崎市などは全く見えなかった。これらの市街地での天候は曇りであったと、後日に聞いた。雲海の上に富士山や奥秩父の山波などが見えることを期待したが.....。たまたまのことであろうが、山頂に登ってくる人はしばらくの間いなかった。
雲海で囲まれた荒山(左)と鍋割山(右)。
北東方向(駒ヶ岳、小沼、長七郎山、覚満淵、鳥居峠、小地蔵岳など)
左奥には、袈裟丸山が見える。
鳴神山(980 m)など、自宅近くの山々は雲海に沈んでいた。雲海が標高1,000 m以上で広がっていたのであった。このとき、家人から自宅付近(東、約 40km )の上空は厚い雲で覆われているとの知らせを受けた。
鳥居峠付近での雲海
西方向では、子持山(1,296 m)(手前)、小野子山(1,208 m)(奥)、そして榛名山(1,450 m)などが雲海での島となっていた。
この後、私は長七郎山で雲海の光景を眺めた。つづく
RAW画像を再現像(2016年6月11日)。