この日、私達が周回したとき、覚満淵には鳥居峠を越えた霧が流れ込んでいた。覚満淵は赤城山で唯一つの中間・高層湿原である。かつて、湿原ではあちらこちらでモウセンゴケなどが見られるほど、植生が豊かであった(数十年前)。現在は笹と低木の侵入が進行しているが、植生にはある程度そのころの面影が残っている。撮影、5月31日。
霧で覆われた湿原と黒檜山
覚満淵散策、霧が漂う方向の景色
湿原で出会った花
クサタチバナ(山地に生えるキョウチクトウ科の多年草、高さ 30-50 cm)の蕾と花。赤城山にはこのものの群生地がある。
午後の日差しを浴びるマイズソルソとウマノアシガタ
ムラサキサギゴケ(ハエドクソウ科サギゴケ属の多年草)
このものは田のあぜなどで見られる低地植物である。なぜ、この湿原に生えているのだろうか。それにしても、花の姿は興味深い。
レンゲツツジ
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霧が漂っていないときの湿原。周辺ではズミの花が目立つ。左奥は大沼である(5月29日)。