地蔵岳で赤城山を囲む広大な雲海を眺めていると、学校登山のグループが登ってきた。この時点で私の山頂独り占めは終わった。しかし、グループの小学生達からの感動の歓声は私にとって印象的であった。自分が同年代であった頃の体験を思い出したからである。いくかの雲海についての質問を受けたことも、私にとっては嬉しい出来事であった。
雲海に浮かぶ榛名山や子持山など。このとき以降、私はこのような光景に出会っていない。
雲海と小沼、小地蔵岳、そして長七郎山(1579 m、矢印)。雲海を間近で眺めるため、私は地蔵岳から長七郎山に移動した。
長七郎山との山名は他の峰のそれらと一線を画している。名の由来ははっきりしていないが。
左奥の峰は黒檜山(最高峰)である。
地蔵岳で俯瞰的に眺めるよりも、雲海には波打ち際に立つとのような迫力が感じられる。
山頂では、トウゴクミツバツツジやヤマツツジが花の盛りとなっていた。これらのツツジの入れて雲海の光景を撮りたかったが。
ところで、この年はは6月に入ってから、ミツバツツジやシロヤシオの花が見頃になった。
今年は、赤城山で広々とした雲海に出会えるだろうか。とくに、紅葉の時季においてである。
撮影、2012年6月中旬、午前と午後