カッコソウ(サクラソウ科の多年草)の花が「小平サクラソウの会」の管理地で咲き始めた。今日、わたくしは同会によるカッコソウ祭りでのツアーに参加した。
管理地の杉林では、カッコソウが午後の木漏れ日を受けていた。管理地は小平地区(岩穴)にある。
花のクローズアップ
花を開き始めたばかりであろう。花びらが完全には展開していない。カッコソウには、長花柱花と短花柱花の2つのタイプがある。前者では雌しべが長いが、後者では雌しべが短い。このものは、雌しべが見える(長い)ので長花柱花であろう。そして、受粉は異花柱花の間で行われる。
こちらの花では雌しべが見えない(短花柱花)。
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ツアーでは、サクラソウの会員と桐生・みどり市地区環境アドバイサーによって案内されて管理地内の通路を歩く。
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カッコソウは、鳴神山(群馬県桐生市・みどり市)の固有種として、環境省「種の保存法」で国内希少動植物に指定されている。ツアーでの案内によると、かつて小平地区では山一面がピンク色になるほどカッコソウの花が咲いたが、自生地は盗掘などによって壊滅状態になってしまったとのことである。
管理地にて。週末には花の数がさらに増えるだろう。
4月23日午後、群馬県みどり市小平、管理地(岩穴)にて。