薗原(そのはら)ダムは、赤城山の北側山麓(北面)を流れる片品川に建設された多目的ダムである。赤城山の紅葉前線が山麓まで降りてくると、堰堤やダム湖の周辺は広葉樹林などの紅葉で彩られる。
11月2日、私たちがこの展望スポットに立ったとき、この晩秋の彩りが午後の陽射しを浴びていた。なお、ダムの堤高は77 m、堤長は128 mである。
陽射しの角度で微妙に変化する彩りから、私たちは次第に目を離せなくなった。
陽射しが谷間の木々まで届いている。ここでの深い彩りは、昼夜での大きな温度差と陽射しの良さによるものであろう。
幾分か堰堤から離れた位置での彩りにも魅せられて。青空と雲が山並みの彩りを引き立てている。
今年5月上旬に撮った景色。このとき、私たちは新緑の美しさに感動した。
このスポットで、私たちは新緑のときの美しさを思い浮かべながら、紅葉の景色を楽しんだ。
周辺の山並みでの彩り。
ダム周辺での紅葉のキーワードは「多彩」であろうか。
道路沿いのモミジはどこまで紅に染まるであろうか。
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片品川は群馬、栃木、福島の県境の山岳地帯に源を発する一級河川である(利根川水系)。ダムの上流には、老神温泉や吹割の滝(国指定天然記念物)などがある。
撮影、11月2日午後1-2時、群馬県沼田市利根町にて。EOS 6D、EF 17-40 mm F4L、EF 70-200 mm F4L。
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NHK前橋放送局「ほっとぐんま640」の「好きです。群馬」コーナーで、投稿した写真「薗原ダムでの紅葉」が紹介されました(11月8日放送)。