今年は秋分の日に真夏日を体験したためだろうか、11月に入ったにもかかわず、晩秋の訪れをわたくしはいまひとつ実感できないでいる。しかし、周辺の山々において、山肌の色は次第に晩秋の色合いを帯びている。たとえば、山頂に桐生城址(山城址)がある城山(別名、柄杓山、361 m)では、ソメイヨシノの紅葉(黄葉)化がはじまっている。
先日、日射しが雲の切れ間をスリットとするスポットライトとして、城山を照らし出す場面があった。
雲の切れ間からのスポットライトは、日頃見慣れている風景を劇的に変化させる妙薬である。
撮影、10月26日午後
*******
ところで、この日の天気は大きく変化した。早朝、城山は濃い霧で覆われた。
この時季、朝霧は前日に雨が降ると必ず発生する。
青空に立ち昇る朝霧
透明な青空、朝霧、山の秋の装い。この組み合わせはわたくしにとって有り難いプレゼントであった。
撮影、10月26日早朝