先週末から青空の見えない天気が続いています。そして、昨日午後には、記録的短時間大雨情報(一部地域で、100 mm/h)が出されました。明日は「すがすがしい天気」になるとの予報が出されていますが、いま上空を覆っている雲が日の出頃まで部分的に残ってほしいと思っています。呑気なことながら、雲が朝焼けで彩られる場面を期待しているからです。
さて、先日のことでしたが、前日の雨に起因する朝霧が消えた後、上空に数本の複雑な形の雲が長く伸びている場面が現れました。
雲は、強い風によって、あたかも桐生川の流れに沿っているかのように北(上流)から南方向(下流)に伸びていました。
このような帯状の雲は波状雲(高積雲)の一種であり、上空の大気がうねりとなって流れていることを物語っています。なお、帯自体にも波が見られましたので、大気の流れはかなり複雑になっています。
画像は2枚組でのパノラマ合成によるものです。
流れの先には、ロール状の雲が東西に伸びていました。
画像は2枚組パノラマ合成によるものです。ロール状の雲が水平に長く伸びている有様は、この付近において温度の逆転層ができていることを示しています。
今回のような雲の流れは、当地において稀な例ですので、地面に這いつくばって見上げている雲ファン(当方)には有難いものですが、このごろ上空を通過する回数が増えているヘリコプター類に対しては、厄介な気流の乱れを知らせる信号になるだろうと想像したくなります。
余談ながら、ヘリコプターの例ではありませんが、かつて化粧室で洗顔しているとき、搭乗機が乱気流で上下に大きく揺れ、当方は危うく低い天井に頭をぶつけそうなったことがあります。杞憂かなと思いながらも、備えあれば憂いなしと片手を頭上に伸ばしていましたので、なんとか頭の打撲は避けられました。キャビンアテンダントの方から、お怪我はありませんかと心配の声をかけられましたが。
ー 5月8日朝、桐生川(桐生市)にて ー
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