法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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老爺の教え

2007年12月10日 11時22分45秒 | 日乗

日曜日に、市川の間々山弘法寺に出かけてことを書いた。

 

その続き。

紅葉を楽しんでいると、すれ違った老紳士が戻ってきて、突然に話し始めた。
「この奥に行くと、将棋の形をしたお墓が3つ並んでいる。徳川家康の長男は、信康。信康は、武田との内通がバレテ・・・殺された。次男は、秀康。秀康は、優秀な武将だったが結城に出された。三男が秀忠。秀忠が第二代将軍で・・・」と歴史談を始めた。
「その墓は、結城秀康と奥方の・・・」と話はつきない。

 

正直、前置きもなく突然のない話だったので一瞬びっくりしたが、黙って傾聴のスタイルをとった。

ひとしきり歴史談をすると、
「その先に、俳句の投句箱がある。そこに、自分の俳句が載っている。今年は駄目だった、来年は絶対良い作品を作る」
「弘法寺の枝垂桜は、早めに出かけたほうが見ごろである」と子こちらの都合にお構いなく話してくれて去っていった。

私を観光客と見立て弘法寺関連を説明したかったのか、ご自分の俳句の紹介をしたかったのか、ただ単に話をしたかったのか・・・理由は良く分からない。

ただ、確かなことは、老紳士の話をじっくりと傾聴しようとした私がいたこと。

 

で、その老紳士のお名前は、万有子さん。

万有子さんの句。
「神の引く 糸に拡がる 鰯雲」

で、句会の名前は、「てこな俳句ポスト優秀作品」

 

特選句は、
「万葉の風を 詠み継ぐ 赤とんぼ」  草加市 幸江さん。

万有子さんは、80数歳の由。
私に、老爺の生き方を教えるために引き返したくれたのかとも思った。


次回の句会での特選を祈りたい。

 

コメント
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