今日の毎日新聞の岩見隆夫のコラムが面白かった。
近聞遠見:「教師の給料、3割上げろ」=岩見隆夫
岩見が以前、田中角栄元首相の発想力に触れ、田中が後藤田正晴官房副長官に、
「小学校の教師の給料を10倍にする案を作れ」と指示したエピソードを紹介した記事に対して、相沢英之元経企庁長官から手紙をいただいたことを紹介している。
それによると、田中は、
「学校教育で一番大切なのは義務教育だよ。小中学校の教育をしっかりやればいいのだ。それにはいい先生を集めなければならない。そのためには月給を高くしなければならない。 一般公務員よりも先生の給料を3割高くしろ」と指示したそうだ。
結果的には1割増になり、私もその恩恵をいただいた一人である。
さらに岩見のコラムは、後藤田の回顧録『情と理』に書かれている田中と後藤田のやりとりを紹介している。
田中元首相は、小学校と中学校の義務教育を大事にしていたのがよく分かる。
私も、国家の礎は、義務教育にあると考える一人である。
残念なことに、この頃の政治は「経済第一」になり、義務教育のことがニュースにならないのがはがゆい。
①小・中学校教師の待遇改善(優秀な人材の確保)
②教育現場(教師)に、義務教育の全権を与える。
(文科省や教育委員会の廃止or縮小)
の二点を実施すれば、日本国は将来の展望は明るい。