法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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主宰者の《日乗》

田中角栄元首相の発想力

2011年02月05日 23時47分19秒 | 日乗

今日の毎日新聞の岩見隆夫のコラムが面白かった。

近聞遠見:「教師の給料、3割上げろ」=岩見隆夫

岩見が以前、田中角栄元首相の発想力に触れ、田中が後藤田正晴官房副長官に、
「小学校の教師の給料を10倍にする案を作れ」と指示したエピソードを紹介した記事に対して、相沢英之元経企庁長官から手紙をいただいたことを紹介している。

それによると、田中は、
「学校教育で一番大切なのは義務教育だよ。小中学校の教育をしっかりやればいいのだ。それにはいい先生を集めなければならない。そのためには月給を高くしなければならない。 一般公務員よりも先生の給料を3割高くしろ」と指示したそうだ。

結果的には1割増になり、私もその恩恵をいただいた一人である。

さらに岩見のコラムは、後藤田の回顧録『情と理』に書かれている田中と後藤田のやりとりを紹介している。

田中元首相は、小学校と中学校の義務教育を大事にしていたのがよく分かる。

 

私も、国家の礎は、義務教育にあると考える一人である。
残念なことに、この頃の政治は「経済第一」になり、義務教育のことがニュースにならないのがはがゆい。

①小・中学校教師の待遇改善(優秀な人材の確保)

②教育現場(教師)に、義務教育の全権を与える。
 (文科省や教育委員会の廃止or縮小)

の二点を実施すれば、日本国は将来の展望は明るい。

 

 

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親心 中江兆民の命名法

2011年02月05日 23時18分53秒 | 日乗

2010年の明治生命の名前ランキングによると、 

男の子の1位は、大翔(ヒロト、ハルト、ヤマト、タイガ、ソラなど)
女の子の1位は、 さくら(サクラ)

「さくら」は間違えようがないが、「大翔」は読み方が結構むずかしい。

最近は、ご両親が凝りにこって、先生方も苦戦するユニークな名前が多くなっている。

先日読んだ、
河谷史夫著『夜ごと言葉に灯がともる』彩流社
で、明治の自由民権運動のリーダーであった中江兆民の命名が紹介されている。
これが面白い。

兆民は、倅に「丑吉」、娘に「千美(チビ)」、姪に「猿吉(エンキチ)」、としたそうだ。

「なぜそんな下賤な名前をつけるのか?」の問いに対して、兆民は次のように答える。

「世の親たちは、子どもができると、末は総理大臣か陸軍大将、娘なら伯爵夫人にでもなるような名ばかりつけているけれれども、そんな身分になれるのは万人に一人はありはしない。むしろ人の卑しむ人力車夫や酌婦に身をおとす可能性のほうが強いのである。その時にふさわしい名をつけてやるのが、親心というものではないか。丑吉ならば、車夫になっても、わが名を恥じることがなくてすむ。兆民はこう信じたのである」と。

丑吉は、後年たぐいまれなる中国学者になったそうである。

 

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