図書館から、『法然上人集』を借りてきました。
古典は、音読が良いですね。
【くりのみ会】では、『正法眼蔵』と『教行信証』の音読をしています。
『選択本願念仏集』も、音読が良いですね。
念仏は易きが故に一切に通ず。諸行は難きが故に機に通ぜず。しかれば則ち一切衆生をして平等に往生せしめむがために、難を捨て易を取りて本願としたまふか。
もしそれ造像起塔をもって本願とせば、貧窮困乏の類は定んで往生の望を絶たむ。しかも富貴の者は少なく、貧賤の者は甚だ多し。もし智慧高才をもつて本願とせば、愚鈍下智の者は定んで往生の望を絶たむ。しかも智慧の者は少なく、愚痴の者は甚だ多し。もし多聞多見をもつて本願とせば、少聞少見の輩は定んで往生の望を絶たむ。しかも多聞の者は少なく、少聞の者は甚だ多し。もし持戒持律をもつて本願とせば、破戒無戒の人は定んで往生の望を絶たむ。しかも持戒の者は少なく、破戒の者は甚だ多し。自余の諸行、これに准じてまさに知るべし。
まさに知るべし。上の諸行等をもつて本願とせば、往生を得る者は少なく、往生せざる者は多からむ。しかれば則ち、弥陀如来、法蔵比丘の昔、平等の慈悲に催されて、普く一切を摂せむがために、造像起塔等の諸行をもつて往生の本願としたまはず、ただ称名念仏の一行をもつて、その本願としたまへるなり。
仏教は、「平等慈悲」の教えなんですね。
いまこそ、世界向かって仏教を発信する時だと思います。