どこか(?)の書評を見て、区立図書館に申し込んでいた一冊です。
『おいべっさんと不思議な母子』
著者:喜多川泰 発行所:サンマーク社
2013年1月10 日 初版発行
著者の喜多川さんは、学習塾設立者。
本書も、ある小学校を舞台に展開する。
元教師の私には、想定内の内容はありました。
中学生、高校生、保護者、先生方に読んでもらいたい一冊。
本書の中で、書道塾の先生だった老婦人が語る言葉が、著者のメッセージということだろう。
引文します。
本当に取り返しがつかない失敗なんてないわ。
生きている限り人間はみんな新しい人生を始めることができる。
ちゃんと自分がしたいことを受け止めて、謝って、学びさえすれば、
本当は、私たちはいつだって新しい人生を始めていいのよ。
あなたは、大きな事故になる前に、今回のことを学んだの。
あなたが人生で経験する数々の失敗は、その“学び”を得るためにあるのよ。
だから今回も、悪いことをして、すぐに失敗してよかったの。
あなたのこれまでの人生はこの“学び”を得るためにあったのかもしれないわ。
そして、今日、今この瞬間から学んだ後の人生が始まる。
それによって、その学びを得る前の人生とはまったく違う方向に進むことになるの。
もちろん、今以上に幸せに向かっていくのよ。
わかるわね。失敗したなあと思ったら、逃げずに学んで、学んだ後に人生を生きる。
これからだってずっとそうよ。
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