岩波書店「世界」編集部の田中さんから、封書が届きました。
(何かナー)と思って開封したところ、次の一冊が同封されていました。
『悲しみを生きる力に』
被害者家族からあなたへ
入江 杏著
岩波ジュニアー新書 2013年1月22日 第1刷発行
定価 本体840円+税
つぎのような書面が添えられていました。
拝啓
ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
この度、岩波ジュニアー新書より、
入江杏著『悲しみを生きる力に ~被害者遺族からあなたへ~』を
刊行いたしましたので送付させていただきます。
2000年12月、東京都世田谷区で一家4人が殺害されるという痛ましい事件が発生しました。
「世田谷事件」と呼ばれるこの事件では、宮澤みきおさん(当時44歳)、泰子さん(同41歳)、
それに小学2年生のにいなちゃん、6歳の礼くんが命を奪われてしまいました。
著者の入江さんは、泰子さんのお姉さんで、事件当時は隣に住んでいました。
多くの遺留品がありながらも、事件はいまだに解決されていません。
心ない報道、周囲からの偏見、大切な家族を助けられなかったという自責の念……。
深い悲しみの中で、入江さんはどのように悲しみに向き合い、悲しみをどのように生きる力に
変えていったのか。
ご自身の体験をもとに、悲しむことの意味や大切さを、優しく語りかけます。
「若い人たちに健やかな心を育てることこそが、遠回りであっても、同じような犯罪を生まない
社会をつくることにつながるのでは」と入江さんは語ります。
その思いを具体化するために、入江さんは、現在、各地での講演会や絵本の読み語り、
東日本大震災の被災地での子どもたちへのボランティア支援などを積極的に行っています。
また、その思いが、今回のジュニア新書の刊行へとつながっています。
東日本大震災からもうすぐ、2年が経ちます。今こそ、若い人たちとともに、悲しみの
意味を考えることの大切さを感じます。
機会がございましたら、書評をはじめ、本書をご紹介いただけますと幸いです。
また、本書に関するお問い合わせんどは、下記までお願いします。
最後になりましたが、皆さまのますますのご健勝をお祈り申し上げます。
敬具
2013年2月
岩波書店「世界」編集部田中
入江さんの差配で、本書を送っていただいたと想います。
入江さん、ご苦労様でした。ありがとうございます。
入江さんとは、以前、港区のある小学校でご一緒させていただきました。
入江さんは、校内図書室のボランティア。
私は、スクールカウンセラー。
毎週、一日、お会いする関係でした。
入江さんの素敵な読み語りを聞かせてもらったり、子どものことや「教育」のことを語り合いました。
また、妹さんご家族のことや、突然のご病気でお亡くなりになった入江さんの素敵なご主人のことも
聞かせていtだきました。
ぜひ、皆さまにもご一読をお願いします。
今日も、聞者くりのみ《日乗》に来てくれてありがとうございます。