【くりのみ会】道元とカウンセリングコースのお仲間・村◇さんのお勧めの一冊です。
『紅葉する老年』
旅人木喰から家出人トルストイまで
武藤洋二著 発行所:みすず書房
2015年9月10日 発行
著者の武藤洋二さんは、1939年生まれの大阪外語大学名誉教授。
ロシア文学の碩学。
本書に登場するのは、
トルストイ、ゴヤ、レンブラント、ファーブル、江戸時代の旅僧木喰、田中正造、
三浦敬三・雄一郎親子。
自分の老年期=人生の紅葉期を他者に預けないで独創的に生きたこれらの方々を通して、
武藤さんは、21世紀を生きる我々へのメッセージを届けてくださっています。
ボクのような老人向けの好著ではありますが、
お若い方にも、ぜひ読んでもらいたい一冊です。
今日は、午前・午後、NHK総合で、衆院予算委員会の様子を見ました。
野党議員の質問対する、安倍首相のイライラ。
随分ヒートアップしていました。
また、野党に対する首相の挑発的な発言。
ボクは、不快でありました。
国のトップとしての品格を感じられませんでしたネー。
確かなことは、このような調子でヒートアップするお方には、
自衛隊の最高指揮監督権をお委せすることに不安ということです。
本書の中で、
田中正造の、
「真の文明は山を荒さず、川を荒さず、村を破らず、人を殺さゞるべし」
日記の一文が紹介されています。
昨日は、節分。
東京でも、すっかり「恵方巻き」なるものが定着のようです。
安倍政権だけを批判するつもりはありません。
ボクも含めて、日本中が、モノ・カネ至上の生活から目を覚ます時のように思います。
紅葉する老年の話を聞いてみることも大事ですネ。(笑)