葛飾区立中央図書館で借りてきました。
『仏は叫んでいる』
田中教照著
武蔵野大学出版会
2008年2月25日 初版第1刷
著者の田中教照師は、武蔵野大学教授 武蔵野女子学院学院長です。
本書は、田中教照師の、武蔵野大学日曜講演会の講演集。
田中師から聴講者に次のような質問が出されます。
「悪いと知って悪いことする人と、悪いと知らずに悪いことをする人と、
どっちが罪が重いでしょうか?」
皆さんは、如何ですか?
田中師は次のように教示します。
「たいていの人が、悪いと知っていながら悪いことをする人のほうが、
悪いと知らないで悪いことをする人よりも、罪が重いというはずです。
だけど、今いいましたでしょう。
知性を重んじるということは、
無知ということがいかに罪が重いかということを知ることなのです。
悪いことをしたかしないかよりも、
悪いと知っているか知らないかということのほうがより大事なんだということです。
それがわからないと、知性を重んじたことにならない。
仏法というものは、知っているか知っていなかということが大事なんです。
そこが日本人はわかっておりませんから、仏教も少しおかしくなってします。」
先師・五十嵐正美先生から、つぎの色紙をお預かりしています。
悪を嫌う心を
善しと思ひこみ
嫌ふ心を
悪と知らずに』
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