里村専精師の
「浄土真宗にようこそ」No118をお届けします。
人類発生の動機は、人類のものでありながら人類を超えています。
それを問う問いは、人類の存在そのものが識っています。
唯識の学問では「恒転如暴流」とあります。
私たちの存在主体が、理性をこえて爆走しているというのです。
どんな理性的判断をも引き受けていて、しかもそれらを超えてつつんでいるもの。
それが人類発生の動機なのではないでしょうか。
人ならば、誰でもが識る不思議な深みがあります。
母親に殺される幼い娘の全身に、世界を破る深い心情が発します。
それは理性を超えていて、しかし誰の内面にもおきるものです。
人は、この意味では誰もが求道的なのです。
菩薩にしか出来ないように想われていても、厳然として人におきるのです。
世を超えて、人はその存在の根底を問い続けています。
文化とか文明という理性の枠の中ではなく、生命の根源の動機。
そういうものが、21世紀には抹消させられようとしています。
教育環境が、総て理性一辺倒になって…。
理性より深い、人間そのものの尊厳を押し込めているのです。
新型コロナ時代の “いま” 各各の学びを大事にしたい!
【1月の学習会のお知らせ】
◆親鸞とカウンセリングコース
1月23日(土) 午前10時~12時
タワーホール船堀 306会議室
◆道元とカウンセリングコース
1月29日(金) 午後6時30分~8時30分
タワーホール船堀 和室1
講師 : 駒澤大学教授 石井清純 先生
◆zoom念仏道場
毎週:月・火・木・金 午前10時55分~11時30分
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