最近、大阪大学総長で臨床哲学者の鷲田清一の著作を読んでいる。
この数日の読書からの抜き書き。
『臨床とことば』
2003年2月17日 初版発行
河合隼雄 鷲田清一 著 (株)ティビーエス・ブリタニカ
1800円+税
私は今回の鷲田さんとの対談のように、対話を通じて学ぶことが実に多かったと、有り難く思っている。哲学者、それにいろいろな分野の芸術家、あるいは、スポーツマン。やはり一流に達した人には学ぶことや考えさせられることが多い。私にとって、それらの一言一言が、何らかの意味で日々の臨床の実践につながるものと感じられた。そこでお聞きした一言を、心理療法の研修の時に引用させていただくこともよくある。それらはまさに「臨床の知」に満ちている。それらを集めて、「臨床心理のための一日一言」をつくることもできるほどである。(本書P23~)