毎田周一の言葉をお届けします。
(毎田周一全集 第六巻より)
発心するとは深山に入ることである。
深山に入るとは、大地の底を究めることである。
地上の生活の奧底を衝くことである。
衆生の苦悩の限りをなめ知ることである。
即ち山とは大地であり、地上の生活であり、やがて衆生の苦悩である。
深とは究めること、涯底を尽くすこと、やがて体験的に知ることである。
深山に入るとは、
衆生の山の如き苦悩を担ふことである。
一身に背負ふことである。
人類の全苦悩を自己一人に引受けることである。
世界苦(Welt-schmerz)をわが苦とすることである。
世界が悩むことは自己が悩むことであり、
自己が悩むことは世界が悩むことであるといふに到ることである。
まさしく西田博士が、
我々の自己が自己自身にふかくなればなる程、
世界の問題が自己の問題となるのである。
(哲学論文集第三、390頁)
先日、ある所で、50歳代の会社員のお方とお喋りをしました。
数年前から、仏教の勉強を始められたそうです。
とても、真面目なお方であります。
しきりに、「仏教が分かりたい」「少しでも真理を感じたい」…と申しておりました。
ボクのレスポンスは、
「仏教でなく、仏道を大事にしましょう!」
「ご一緒に 念仏をしましょう。親鸞和讃をうたいましょう!」
と。
一般に、「深山」と耳にしますと、比叡山・高野山・身延山…を想像しますが、
毎田師の言葉を借りれば「自己の涯底」ですから、“いま・ここ”の自己自身のこと。
「行」は、実践。
「持」は、継続。
「分かりたい」「知りたい」は、不要のようです。
↑ 写真は、毎週通って声明学園・玄関の生花。
いつも、楽しませていただいています。(12月21日撮影)
里村専精師の「浄土真宗にようこそ」No83をお届けします。
法然上人が翻身されたのは、善導大師の一文からでした。
「…順彼佛願故」とありました。
ここから愕然として、他力の仏道の歴史に招喚されます。
法然上人の回心は、仏道の歴史の本流への帰入だというのが、親鸞の読みです。
仏道といっても、仏道自体の歴史があるはずです。
人間が学んできた歴史ではありません。
仏道は飾り物でもなく、ましてや貴重品でもありません。
それは自らに人間を場として、仏道自体の歴史を練り上げて来ているのです。
この意味で歴史を担う学びというものは、
いわゆる人間が形付けた学問とは違います。
真如が展開して、人間を折り込みながら編み上げられる布のようなものです。
吉水の草庵に入って、親鸞は仏道自体の歴史を確認してゆきます。
はじめは綽空として、ついで善信として学び、やがて親鸞へと成長します。
法然上人を翻身させた仏道の歴史が、善導大師の勧信の一文でした。
それは正行を語るものでしたが、それは如来のレベルでの大行のことでした。
「正定の業」と言うことを、はるか7世紀に如来の仏道として物語るものでした。
法然と善導の時間差は、殆ど5世紀にもなんなんとしているというのにです。
如来の大行は、大きな射程距離で一切を包んで流れ続けています。
人間がその学問というベールで包んでも、大行は構わずに真実に流れ続けています。
直接に聞く耳が開けて、法然上人にその歴史が応答しました。
《声明カウンセラー・くりのみ》は、以下の学習会を主宰しています。
◇カウンセリング研究会【くりのみ】 *タワーホール船堀
*道元とカウンセリングコース
*親鸞とカウンセリングコース
◇「歎異抄」うたと語り合い in 願海庵 *本郷三丁目「願海庵」
◇(願海庵)やさしい仏教塾 *本郷三丁目「願海庵」
日程はコチラから。
↓
http://www.ab.cyberhome.ne.jp/~kurinomi/calendar/calendar.htm
《声明カウンセラー・くりのみ》は、
『教行信証』『歎異抄』『正法眼蔵』の音読&『親鸞和讃』をうたっています。
ご同行の皆さんのご参加をお待ちしています。
ボクは、Web朝日新聞デジタルで、毎日『首相動静』を興味深く見ています。
本日(12月15日)記事から夜の部分を抜き書き。
7時2分、東京・四谷の焼き肉店「龍月園」。
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さん、タレントの東野幸治さん、アイドルグループ「HKT48」の指原莉乃さん、社会学者の古市憲寿さんらと会食。10時37分、東京・富ケ谷の自宅。
ボクのコメントは差し控えますが、
しっかりと覚えておきましょう。
毎週木曜日は、「声明デー」です。
午前中は、ご近所の法兄・水◇さんのお宅で、
奥さんと義姉に「大谷声明」を教えさせていただいたいます。
法兄・水◇さんが生前使用していた『大谷声明集・上』を使っています。
水◇さんの書き込みがギッシリのテキストですから、
奥さんも旦那さんの学びのあとを実感しながら発声です。
もう、3年位になりますので、随分と上達しました。
夜は、東京大谷声明学園で、『正像末和讃』の赤節(展転章)を教えてもらいました。
↑写真は、ご近所の本願寺派のお寺様の掲示板です。
政府は、将棋の羽生永世七冠、囲碁の井山七冠に国民栄誉賞授与を検討しているそうです。
ボクは、将棋のルールは承知していますが、縁台将棋レベル。
囲碁。若い頃ですが、大きな棋戦のがある時には、
市ヶ谷の日本棋院の大盤解説に何度か通ったことがある程度。
マア、初段近くだったのかな?(笑)
素直に、羽生永世七冠と井山七冠の国民栄誉賞は納得ではあります。
大拍手をおくりたいと思います。
ただ、ただ、個人的な感想で恐縮ですが…(笑)
*この時期に、政府が、羽生さんと井山さんに国民栄誉賞をおくる(検討)は、
アベ某氏による“国民の人気取り”のような印象がプンプン。
マア、これまでも、国民栄誉賞は、“政治利用”と言われていますので、
羽生さん井山さんに失礼な気がします。
*個人的な意見ですが、「国民栄誉賞」の授与規準が不明確なのがいただけません。
オリンピックで金メダル三連覇を達成の柔道の野村忠宏選手がどうして???
蒸し返しですみません。(笑い)
“政治利用”と言われる“国民栄誉賞”は、不要ですナー。
先程、報道ステーションで、羽生さんと井山さんの言葉を紹介していました、
素晴らしいお人柄・専門家であります。
今晩、6時30分から、『歎異抄』うたと語りあい In 願海庵 第11回目でした。
ご参加は、音◇さんでした。
細◇さん、本◇さん、伊◇◇さんから、ご都合で欠席の連絡をいただきました。
今晩の学習会は、以下の通りです。
*お勤め
『正信偈』草四句目下げ読誦
三淘念仏 浄土和讃・6「自余の九方の仏国も…」次第六首をうたいました。
*井戸端
ボク:ノーベル平和賞を受賞したサーロー節子さんの講演について。
音◇さん:先日参加した聞法会の報告。仏法の学びの基本につてい話してくれました。
*『歎異抄 三』原文&現代語訳の音読。
今晩は二人だけでしたので、少し早めに終了。
音◇さんと、近くの居酒屋で法談を楽しみました。
次回は、12月20日(水)です。
昨日の東京新聞(夕刊)で、
サーロー節子さんの演説全文を読みました。
皆さん、ご覧になりましたか?
残念ながら、TVもあまり報道が低調です。
YouTubeは便利です。
昨日、当ブログで記した「大竹まことゴールデンラジオ」の録音も聞けます。
ぜひ、お出かけを!
日本政府は、「“核廃絶”というゴールは同じ。アプローチが違う」と、
本当にトンマなコメントを出しています。
一人一人が、自分の頭でしっかり「政治」を考えないと…
カウンセリング研究会《くりのみ》
道元とカウンセリング・コースの講師をお願いしている、
駒澤大学教授石井清純先生監修の「禅の番組」のご案内です。
残念ながらNHK福井放送局の制作で、
放送地域が中部地方に限定されていますが…
伊豆の皆さん!
ぜひ、ご視聴をお願いします。
NHK中部 「金とく」12月15日(金) 19:56〜20:39
「海外で人気!禅 心が安らぐ神秘の世界」
気持ちの良い小春日和ですネ。
午前中、歯科医院にでかけました。
自宅の周囲には多く歯科医院はあるのですが、
JRを利用して市川まで出かけます。
先生と奥さん、そして助手さんの三人の小さな歯科医院です。
マア、古い集合住宅の1階で、少々古風(?)なクリニックですが気に入って。
先生は無口ですが、腕がたしか。
今日は、3~4ヶ月に一回の、自主定期健診。
医者嫌いのボクですが、歯科だけは自主的に定期通院をしている次第でありまする。
先生曰く「歯がしっかりしている人は、長生きですよ!」と。
嬉しくなる一言でした。
実は、通院の途、新聞を購入して、
ノーベル平和賞を受賞したカナダ在住のサーロー節子さん(85)のスピーチを読むつもりでしたが、
休刊日でしたネー。
1時からの文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」。
番組のハナで、太田英明アナ、倉田真由美さん、大竹まことさんが、
サーロー節子さんのスピーチをリレー朗読をしてくれました。
TVは、富岡八幡宮の死傷事件や日馬富士問題に熱心ですが、
今回のノーベル平和賞関連報道は低調ですねー。(忖度??? 笑)
ラジオは、まだまだ健在!
「大竹まことゴールデンラジオ」に、バンザイ・ばんざい・万歳!(笑)
声明(ショウミョウ)カウンセラー・くりのみ主宰の学習会は以下の通りです。
* くりのみ会・道元とカウンセリング コース (会場:タワーホール船堀)
(毎月最後の金曜日・午後6時30分~8時30分)
* くりのみ会・親鸞とカウンセリング コース (会場:タワーホール船堀)
(毎月最後の土曜日・午前10時~12時)
* 「親鸞和讃」「歎異抄」&語り合いin願海庵 (会場:「願海庵」本郷3-30-9)
(毎週水曜日夜 午後7時~9時)
*願海庵やさしい仏教塾 (会場:「願海庵」 本郷3ー30ー9)
(毎月 第一金曜日 午後5時30分~7時30分)
来年5月迄の予定が決まりました。
各自、手帳にご記入をお願いします。
学習会カレンダーは、コチラから
↓
http://www.ab.cyberhome.ne.jp/~kurinomi/calendar/calendar.htm