法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

カウンセリング研究会《くりのみ》
ZOOM法音道場のご案内
主宰者の《日乗》

「念仏と科学」

2022年10月09日 22時52分56秒 | 毎田周一師の言葉

毎田周一全集 第5巻から。

「念仏と科学」
跪いて光明無量寿命無量なることを知る。これが念仏の意義である。
南無阿弥陀仏である。
跪くとは心を空しくしてもの見ることである。
己れなくしてものを見るといふことである。
そのとき物事のありのままの姿が見られる。
物事のありのまゝの姿とは、無限なる事物が階調をなして、
一大世界の交響楽を奏でてゐるといふことである。
唯一の和の世界、玄沙の所謂「尽十方世界一顆明珠」である。
この世界にあつて我等は、この世界によって生かしめられ、
又逆にこの世界に働きかけてこの世界を作る。
西田博士にいはるゝ如く、
我等は創造的世界の創造的要素として働くのである。
この世界として働くといふことを、無我ともいふのであろう。
無我の世界は創造的発展の世界である。
これを光明無量寿命無量として表はす。
南無すること、跪くこと、己を空しうすることは、
やがてこの発展的世界の内面的自覚である。
これを南無阿弥陀仏といふ、念仏といふ。
それ故に念仏者は、発展的創造的に働くものでなければならない。
念仏はそれ故に消極的退嬰的ではないのである。
 (略)
釈尊によって発見せられ、二千五百年の歴史を通して鍛へ抜かれた念仏の真理と、
その金剛の如き偉大を、我々は讃へざるを得ない。
誰か知る、念仏が科学的精神として現に発展し活動しつゝあることを。
念仏の皮相を見て、
その真理性を知らざるもののみが、これをあざ笑ふのである。
(23.3.3)


カウンセリング研究会【くりのみ】

zoom法音道場
にお遊びください。

ご一緒に、お念仏をしましょう。

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細川巌著『晩年の親鸞』

2022年10月08日 23時12分42秒 | 日乗



数年前に、ご同行から教えてもらった一冊を、本棚から取り出して再読中。

細川巌著
新装版『晩年の親鸞』
法蔵館 1500円(税別)

細川巌師の【略歴】を本書から引きますね。

大正8(1919)年、福岡市に生まれる。

広島文理大学化学科卒業。福岡教育大学名誉教授。
理学博士。財団法人広島大学仏教青年会理事。
平成4年、勲三等瑞宝賞を受ける。
平成8年、示寂。
著書に、『十住毘婆沙論ー龍樹の仏教ー』
『信は人に就くー唯心鈔文意講義ー』(法蔵館)
『蓮如上人御一代聞書讃仰』(東本願寺)
『現代と仏教の対話』(共著、東海大学出版会)

細川師のことば。

「(親鸞聖人の)70代の著作と80代の著作の違いは、
一つはさきに述べたとおり念仏申すことをすすめられたことであり、
二つには感謝のふかさであり、さらに三つには宿業の諦観である」

「聖人の80代の感謝の内容は、正定聚不退の喜びが中心になっている。
すでに申したように、聖人の晩年がわかるのは
『浄土文類聚鈔』と『正像末和讃』。
それらは聖人御自身の書かれたものである。
これに対し、『歎異抄』は周囲の人がきいたものであるが、
これらによって晩年の聖人のこころを窺うことができる」

昨日も更新したことですが、
【くりのみ会】&zoom法音道場を主宰しています。
細川師の言葉は、後期高齢者の学びの方向を照らして下さります。

ナム・なむ・なむあみだぶつ

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談合(楽談タイム)は、身心に効きます。

2022年10月07日 23時01分53秒 | zoom法音道場

新型コロナの流行の中で、
2020年5月に、「zoom法音道場」をスタートしました。

当初は、月曜・火曜・木曜・金曜の午前中に30分間の開催でしたが、
現在は、以下の通りです。

◆月曜日 午前10時55分~12時  『歎異抄』音読&楽談(談合)

*月曜日(夜) 午後8時25分~9時  親鸞『三帖和讃』をうたう

◆火曜日 午前10時55分~12時  親鸞『三帖和讃』をうたう

*水曜日(夜) 午後8時25分~9時
               『教行信証』音読&楽談(談合)


◆木曜日 午前10時55分~12時  『歎異抄』音読&楽談(談合)

◆金曜日 午前10時55分~12時  親鸞『三帖和讃』をうたう

*金曜日 午後8時25分~9時 親鸞『三帖和讃』をうたう


新型コロナでお亡くなりの方々も多くおられます。
後遺症で、いまでもお辛い日々を送っておられるお方もいると聞いています。
ご家族の皆さんも、辛い日々を過ごされたでしょう。
また、医療関係者の献身的な取り組みにも感謝であります。

このような時節に、
後期高齢者ではありますが、
ボクはzoomの勉強をはじめ、「法音道場」を立ち上げた次第。

新型コロナの流行がなければ、
zoomの勉強もなかったと思います・・・
人生は、本当に「不思議」であります。

さて、「zoom法音道場」。
ご参加は少人数ですが、定時に顔を合わせての楽談タイム(談合)は、
皆さんの「洗心タイム」となっているようです。
ありがたいことです。

今日の「zoom」法音道場では、
「老齢になって動けなくなっても、
zoomがあれば皆に会えて笑い合えます」と、感想が寄せられました。

ボクからは、
『蓮如上人御一代聞書』から紹介の紹介。

47 法敬坊、九十まで存命そうろう。
 「このとしまで聴聞もうしそうらえども、これまでと存知たることなし。
  あきたりもなきことなり」と、もうされそうろう。


201「仏法は、一人居て悦ぶ法なり。
  一人居てさえ、とうときに、二人よりあわば、
  いかほどありがたかるべき。
  仏法をば、ただ、より合い、より合い、談合申せ」
  の由、仰せられ候うなり。


楽談タイム(談合)は、身心に効きます。染みます。

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里村専精師「浄土真宗にようこそ」No137

2022年10月06日 23時22分51秒 | 里村専精師の言葉

10月のカウンセリング研究会【くりのみ】ご案内

◇10月22日(土)午前10時~12時
   親鸞とカウンセリングコース   『教行信証』音読&井戸端
 →会場:「タワーホール船堀」 会費:500円

◇10月28日(金) 午後6時30分~8時30分
  道元とカウンセリングコース  『正法眼蔵』講義&坐禅
  講師:駒澤大学教授 石井清純先生
 →会場:「タワーホール船堀」 会費:1000円

◆zoom法音道場も開講しています。


  里村専精師  
「浄土真宗にようこそ」 No137をお届けします。


世親菩薩は、一つひとつ学んで大乗を極めた人でした。
「願生偈」は、そういう世親でなければ書けないのです。
また、世親だからこそ「願生偈」を書き残されたのです。
一人の菩薩が、本当の菩薩になった時です。
一人の菩薩には、一切衆生の救済が見えているのです。
一切衆生の救済とは、凡夫救済の仏道のことです。
そしてそれは、そのままに一人の菩薩自身の豊かな救済だったのです。
そういう世親菩薩の、唯識の学びを曽我先生は見つめました。
曽我量深にも、96年のひたすらな歩みがありました。
大乗の菩薩世親が示した、人間救済の大道を。
画期的に、曽我量深は示しました。
それが現代の、私たちの仏道なのです。
浄土真宗といいます、それは宗派では覆いきれないものです。
それはあくまでも、出世上道なのですから。
本来的に、全人類いや生きとし生けるものの至宝なのです。

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自在人

2022年10月05日 23時08分10秒 | zoom法音道場

~和讃は、法蔵館『大谷声明集(上)』より~

今晩は、zoom法音道場『教行信証』音読学習会でした。

新型コロナ流行前、本郷三丁目の《願海庵》の聞法会のお仲間が、
福岡、大津、船橋からも参加してくれ、井戸端(楽談タイム)も盛りあがりました。

今晩は、
1分間念仏・楽談タイム・『教行信証・一乗海釈』の音読・和讃をうたいました。

和讃は、
皆さんで、高僧和讃・曇鸞讃から、「一乗海」に重なる和讃三首をうたいました。

この学習会は、講師の話を一方的に聞くのではなく、
臨機応変、討論あり・座談あり・そして和讃もうたい・・・

皆さん、「自在人」であります。

素晴らしいzoom法音道場に成長。

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「正義と道義」

2022年10月04日 23時34分01秒 | 日乗

先日、東伊豆町稲取に帰省したとき、
ご近所のおばあ様と茶飲み話。

「この頃、本当にテレビが面白くないね-。
自民党も旧統一教会との関係で、ダメな議員が多いいねー」
とおばあ様のつぶやき。

同感! 同感!

そこで、ボクが、
「生家にはテレビがないので、庭を見ていますよー」と。(二人で大笑)

付け加えて、
ボク「今度の選挙の時は、れいわ新撰組と共産党かな?」

老婆「それも良いけど、共産党は名前が悪いネー」と。

共産党は、党名アレルギーが刷り込まれているので、
党名変更したら党勢が伸びるかも?ですね。

さて、
ボクも、テレビが面白くないので、YouTubeを見る機会が多くなりました。

時々チェックする一つは、

月イチ企画 士と
参院議員の水道橋博士と映画評論家ジャーナリスト町山智浩の対談。

9月28日公開の
【国葬】国葬によって可視化された「安倍政権」を博士と町山が語る
【旧統一教会】覚悟を決めた報道番組とスポンサーの影響力

番組の中で、テレビの(ファクトチェック)についての
町山氏のご指摘が参考になりました。

例えば、NHKの「日曜討論」。
アメリカでも同様の番組があるそうですが、
(ファクトチェック)が大変厳しい由。
一方のNHK。
先日も、与党の幹事長の「事実無根」「誹謗中傷」発言がありましたが、垂れ流し。

どうも、この(ファクトチェック)が、このお国は後進国並かな?
テレビでもツイッター等のweb上で、
「事実無根」「誹謗中傷」の揚げ足とり状態。
特に、権力側と思われる発信が非道すぎます。

このお国には、(ファクトチェック)とカタカナ用語を使わなくても、
「正義と道義」という良い言葉&文化があったように思うのですが・・・

お先が、少々、寂しい&心配です。

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村上宗隆 「史上最年少三冠王] と 政治の劣化

2022年10月03日 21時54分11秒 | 日乗

結論を先に記しますね。(笑)

「政治をスポーツ中継並みにテレビ放送しましょう」です。

先ず、ヤクルトの村上宗隆選手。
今晩の今季最終戦。対DeNA。
令和最初の、史上最年少の三冠王を獲得だそうです。
また、ホームランは、王選手の55号を抜いて最終戦での56号。
大・大・大、アッパレ ですよね。

メジャーでは、大谷選手、ダルビッシュ有選手が大活躍。
他の競技でも、若者が本当に素晴らしく躍動しています。

一方、本日から臨時国会。
マアマア、野党から早期開会を迫られていたのに、ようやくの開会。
岸田首相の所信声明。
安倍首相の国葬、旧統一教会と自民党の関係への批判に対しては、
またまた中味のない常套句。
「国民の厳しい声にも、謙虚に向き合う。丁寧に説明する」と。

「丁寧に説明してみろ!」(怒)

笑ってしまったのは、
毎度の山際大志郎経済再生担当相の閣議後の記者会見。
ようやくに世界平和統一家庭連合の韓鶴子総裁に会ったことをみとめ、
「記憶はあったが記録が残っておらず、
その会合が何か確認できなかった」と迷言。

マアマア、情けなし!
こんな輩は、議員、大臣、失格でしょう。

野球でも、サッカーでも、他の競技でも、
成績の悪い選手はベンチに下げられます。
また、退団通告となるでしょう。

政治家に対して、もっと厳しくないと、
このお国は一途に沈下です。
自公与党は、「泥船」。

どの船に乗るのか!
小さくても、先ずは、れいわ新撰組+共産党の塊に期待。

本来なら、政権交代の時ですが、
野党にその力がありません。
これも情けなし。

我々市民レベルが出来ることは、1票の「投票」。

そのためには、市民一人一人が、政治に関心を持つこと。
テレビは、しっかりと国会中継をすべきですです。

特に、NHK。
教育テレビもありますし、サブチャンネルもあります。
真っ当なNHK に期待!

野球も、解説者が大勢います。
政治解説者がいても良いですよね。

政治を「おもしろ、おかしく」しましょう!
先ずは、市民一人一人が主役の、「民主政治」の実現。

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「村上誠一郎議員の言及」を支持します。

2022年10月02日 21時39分54秒 | 日乗

9月23日(金)~29日(木)
東伊豆町稲取の生家に帰っていました。
生家には、テレビがありません。
ですから、幸いなことに、
安倍元首相の『国葬儀』の特番中継を見ずにすみました。

今回の旧統一教会の問題。
信者さんや信者さんの子ども達の救済も大事ですが、
韓国発のカルト教団による中央政治(自民党)&地方政治への浸透が
一番の重大事と考えます。
特に、安倍三代と安倍長期政権下の自公与党政治がいけません。

(記事は、本日の「東京新聞」から)

自民党衆院議員の村上誠一郎元行政改革担当相の国葬欠席と、
「財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊した。国賊だ」との言及。
マア、「国賊」の一語は、行きすぎの感もありますが、
村上氏の内心の正直なお気持ちでしょう。

一方、自民党安倍派(清和会)は、怒り心頭。
村上氏の処分を求める決議をしたそうですが、
ボクは、村上氏の言及が「正論」だと思いますので、
党内で、一人でも二人でも・・・ 村上氏に同調する議員の発言を期待します。

東京に戻りまして、
YouTubeで、「3ジジ放談・安倍『国葬偽』9月30日生配信」を見ました。
3ジジは、佐高信氏、平野貞夫氏、早野透氏の三人。
皆さん、後期高齢者で滑舌は(?)のところもありますが、
菅前首相の友人代表で話題になった山県有朋の権力政治について、安倍三代の政治体質、自民党体質等々の的確なコメントは、参考になります。

3ジジの放談、お勧め!

さて、小選挙区制導入のねらいは、
「交代可能な二大政党」だったと記憶しています。
ところが、自公両党は、宗教団体の組織票を当てにして、
小選挙区制選挙を悪用です。

普通に考えるなら、
大臣罷免、内閣総辞職、政権交代の事態だと思いますが、
野党の力も結集できそうもありませんし、
自民党も逃げ切りに必至な状況。

このまま、自公政権が継続しますと、
このお国の将来は真っ暗です。

大事なことは、市民一人一人が、
①他者に統治される「政治」を選択するか!    (権力統治型の政治)
②市民の意見が尊重される「政治」を選択するの! (民主型の政治)

ボクは、(民主型の政治)を支持します。

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(分からない)を、大事にしあいたい。

2022年10月01日 23時13分04秒 | カウンセリング研究会【くりのみ】

昨晩は、月例のカウンセリング研究会【くりのみ】道元コースでした。

講師は、駒澤大学教授・石井清純先生。

学習内容は、

*『正法眼蔵・現成公案』音読

*坐禅

*楽談タイム

*『正法眼蔵・行持』音読&講義

 

◆「楽談タイム」
8月の月例会は、石井先生が学術調査でハワイに出かけたため休会でした。

毎月、高崎市からオートバイを飛ばして参加のBさん。
8月は、『現成公案』の疑問の箇所があり。
何冊か、参考文献を読んだそうです。
その時、気づいたことを報告してくれました。

「何冊か読んだのですが、
どの本も、著者が読者に向け“分からせる” “解説する”といった眼差しでの記述が多い.。
反対に、著者自身の“分からなさ” “疑問”等も率直に記述してくれると、
読者とも共感できるのでは・・・」と。

お話しを聞きながら、ボクが思い出したのは、
先師・五十嵐正美先生の言葉。
「一般には、多くの人が、“分かりたい” “理解したい”といった強いが、
大事なことは、自分にとって“”からない”箇所に気づき、
それをどうあたためるかがポイント!」と。

微妙なところですが、
「分かりたい病(ボクの命名)」に気づくことがグループワークの醍醐味かな!

石井清純先生から、
車座で、ハワイの学術調査(各派寺院)の様子をお聞きし&写真を見せていただきました。

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