数年前に、ご同行から教えてもらった一冊を、本棚から取り出して再読中。
細川巌著
新装版『晩年の親鸞』
法蔵館 1500円(税別)
細川巌師の【略歴】を本書から引きますね。
大正8(1919)年、福岡市に生まれる。
広島文理大学化学科卒業。福岡教育大学名誉教授。
理学博士。財団法人広島大学仏教青年会理事。
平成4年、勲三等瑞宝賞を受ける。
平成8年、示寂。
著書に、『十住毘婆沙論ー龍樹の仏教ー』
『信は人に就くー唯心鈔文意講義ー』(法蔵館)
『蓮如上人御一代聞書讃仰』(東本願寺)
『現代と仏教の対話』(共著、東海大学出版会)
細川師のことば。
「(親鸞聖人の)70代の著作と80代の著作の違いは、
一つはさきに述べたとおり念仏申すことをすすめられたことであり、
二つには感謝のふかさであり、さらに三つには宿業の諦観である」
「聖人の80代の感謝の内容は、正定聚不退の喜びが中心になっている。
すでに申したように、聖人の晩年がわかるのは
『浄土文類聚鈔』と『正像末和讃』。
それらは聖人御自身の書かれたものである。
これに対し、『歎異抄』は周囲の人がきいたものであるが、
これらによって晩年の聖人のこころを窺うことができる」
昨日も更新したことですが、
【くりのみ会】&zoom法音道場を主宰しています。
細川師の言葉は、後期高齢者の学びの方向を照らして下さります。
ナム・なむ・なむあみだぶつ