やはりと言うか、嫌な予感は的中するというか・・・
以前も遭遇したRD125丸タンクのクラッチすべり現象が発生してしまった。
以前と同じ解決方法で終わらせては、あまりにも芸がない気がした。
現在入手可能なフリクションプレートは、36X部番に変更されているが、厚さが3ミリになっている。
当時の307部番のフリクションプレートは3.2ミリなので、3ミリと言う数値は交換基準と言うこと?
いままでは・・・
交換基準値まで磨耗してしまった場合、クラッチスプリングのプリロードが減ってしまうので滑ると思っていた。
以前はクラッチプレートを1枚追加することで、滑らなくなった。
でも、構造的に考えて、クラッチの容量が増えているわけではないことも、わかっていた。
さて
今回も1枚増やせば解決できると思うけど、技術的な裏づけが欲しかった。
この子の場合、入院時にはクラッチスプリングにワッシャが追加されていた。
オーナーさんが車両を購入したときから、この状態だったはず。
さすがにワッシャでは芸がないので、HS1のクラッチスプリングで試してみた。
・・・滑る。
数値的には2ミリほど長いスプリングなので、ワッシャを入れたことと大差はないはず。
でも滑るんだ・・・
まさか!
クラッチボスとプレッシャープレートが接触しているんぢゃないか?
もしそうなら、どんな強烈なスプリングでも解決できないはず。
フリクションプレートが・・・3ミリが5枚で・・・15ミリ
クラッチプレートが・・・1.6ミリが5枚で・・・8ミリ
合計で23ミリになる。
んで、クリアランスは・・・22.5ミリ?
その差は、0.5ミリしかない。
う~ん
部品の個体差もあると思うけど、この数値では滑る可能性はあるだろう。
クラッチストロークや切れ具合にも関係してくるとは思うが、もう少し余裕があっても良い気がするが。
この子の場合、悔しいけどクラッチプレートを追加して対応することにした。
これで滑らずに走れるようになってくれた。
でも・・・
この症状はRD125でしか遭遇していない。
AX125では、普通に走れるので、なにかが違うんだろうか?
すでに3.2ミリのフリクションプレートを発注しているので、入荷したら検証してみようと思っている。
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