昨日、末盛さんの第2回目の講演がヒルサイドテラスでありました。
1週間ぶりにきれいに晴れ渡った空は、まさに私の気持ちそのものでした。
テーマが、大好きなゴフスタインさんであることはもちろんのことですが、
それ以外にというか、それ以上に‥?楽しみだったのが、
日頃ブログでおつきあいさせていただいているお友達の方々が
お見えになることを知っていたからなのです。
10時半からのおはなしが始まるまでの間は、ちょっとした同窓会気分でした。
(会ったことがないのに、同窓会って変ですが、何年もつきあってきているので
まるで同じ学校に通っていた仲間のようにいろんなことを知ってます)
末盛さんが、ニューヨークでゴフスタインさんとお会いになった時の
話からはじまり、本に対する想いや、絵本を作る側になった経緯など、
今回も興味深く、感じ入ることばかりでした。
詳しいお話の内容は、jasuminさんや、マーガレットさんや、まつかぜさんや
ことり文庫さん、琴子さんのブログでご覧になっていただくとして‥
私はすこし別のことを、お話を聴いた思い出としてさらっと
記しておこうと思います。
末盛さんが、ゴフスタインさんにお会いなったのは、1991年9月で
その頃ゴフスタインさんは、ニューヨークのパーソンズアートスクールで
先生をなさっていたそうです。
当時のゴフスタインさんのスナップとともに、教室の窓からの風景
でしょうか?マンハッタンのビルが映っているものも数枚ありました。
「彼女の着ている服って、15年以上前の写真なのに、
今の(日本の)若い人たちが着ている服とおなじでしょ」と
お話の中で、写真に触れたときに、末盛さんはそうおっしゃっていました。
私にとっては、どちらもとても馴染みがあって、懐かしいものでした。
夫と私が、マンハッタンに住み始めたのは1992年の4月でしたから。
私たちの滞在は、1年と数ヶ月の短いものでしたが、その思い出と思い入れは
今も胸に浅く、深く、住み着いているので、すぐに思い出のかけらが
ぽろぽろと落ちてきます。
写真をみた時に、懐かしいと感じたのも、だからちっとも不思議ではなく
それじゃあ92,3年の頃も、ゴフスタインさんは、週に何度かパーソンズへ
教えにきていて、もしかしたら、ヴィレッジやソーホーなんかで
すれ違っていたかもしれないのだと、思い、でもそのときは、
彼女の名前はもちろんのこと、ただ1冊の絵本も携えていかなかった私が
10数年たったのち、絵本に対して、こんなに熱い気持ちを感じていることの
不思議を思っています。
めぐりあえた場所の不思議。
出会いの機会に恵まれた人との不思議。
人生は、不思議な喜びに満ち溢れていることを実感できた
5月15日、いつまでも忘れないと思います。