6月8日の「開き読み」で、 『どんなかんじかなあ』の後に読んだのは、この本です。
『アベコベさん』
フランセスカ・サイモン 文 ケレン・ラドロー 絵
青山南 訳
メンバーの一人が、以前に5年生のクラスで読んだあとに、本を見せてもらい、おもしろいなあと
思っていたので、本選びの段階で、すぐに頭に浮かんできました。
学校で見せてもらって、家には持って帰ってないし、図書館からも借りたこともないので、
よーし、この絵本なら娘は読んだことがないぞ、と思って決めたのですが‥。
金曜日の夕方、学校から帰ってきた娘に、朝の「開き読み」後のクラスの様子や、お友達の反応
などを聞いていたら、「‥rは、2冊とも読んだことある本だったけどさ‥」と。
え~?! いつの間に読んでたの????
ことり文庫で。
え、ことり文庫って?
だから、この前、ママとことり文庫に行った時、この本おもしろいよって、
ママが教えてくれたじゃない。だから、お店で読んじゃった。
‥‥‥そ、そうだったんだあ。
私が知らないと思ってたの、ママ?
そ。知らないと思って選んだの。
ふーん。
とまあ、こんなおまぬけな私なのでした。
アベコベさん。
最初に惹かれたのはこの題名です。原題は The Topsy-Turvies。
辞書で調べたら、さかさま(に、の) とか、めちゃくちゃ(に、の) と載ってました。
さかさま一家とか、めちゃくちゃファミリーとか訳さずに、アベコベさん とするなんて、
青山南さんのセンスのよさ、あるいは苦労の結果?が伺え、ひとりで感心しています。
お話は、こんなふうに始まります。
むかし あるところに アベコベさんの家が ありました。
アベコベさんの家では いつも おきるのは真夜中でした。
みんな おきると、パジャマにきがえて 2かいにいきました。夕ごはんなのです。
「さあ いただこうか、ブッス」とおとうさんは いいました。
ブッスは ソーセージを おてだまみたいになげて くちにいれました。
「なんて いい子なんだ!」と おとうさんは いいました。
万事この調子で、アベコベさんファミリーは、わが道を行っています。
学校では子供たちが先生になるし、夜の公園で遊ぶときは、大人がブランコに乗って
その背中を子供たちが押してあげるし、音楽を楽しむ時も、シンバルを足に履いたり!
(常識にとらわれず、無邪気な感じ漂うこの家族に好感を持ちますが、テレビを観るときは
逆立ちするよりも、普通にソファに座った方が楽じゃないかな、コートを着て寝ると苦しくないかなあ
と個人的には思っています・笑)
普通ってなんだろう。
そんなことを、笑ったあとで、考えてもらいたい本なのかもしれないなあと思います。
全然、普通じゃあないアベコベさん一家を笑うことで、積み上げられ、完成されつつある
自分たちの「普通の生活」のよさを見直すとか???
そういうことを、この本から汲み取ることも可能だと思います。
けど、私がこの本を選んだのは、 『どんなかんじかなあ』のあとで、ちょっと笑って、リラックス
してもらいたいという気持ちと、アベコベパパの
「よのなかには いろんなひとが いるんだ」
という言葉を、読みたかったからでした。
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最後のとこ、つーんときてしまいました。
あの言葉を読みたかったからなのですね。
そっかぁ、いいなぁ、rucaさん。
アベコベさん、1年生に読んでしまい、
あとで、もっと大きいこの方がよかったなぁって
思ったのでした。
今でこそ1.2年生対象ですが、始めた頃は1年生だけだったので、読みたい気持ちでそのまま読んでしまった失敗談です。
5年生くらいだと、充分面白さが伝わるでしょうね。
絵本サークルで出してる小冊子でナンセンス絵本の特集を組んだとき、この絵本を紹介したメンバーがいて私も読んでみました。
なんともインパクトがあって、子どもたちは大喜びしそう。
今の世の中、みんなが同じ流行を追っかけ、子どもたちですらみんなと同じことをしてないと不安で。
だから、「よのなかには いろんなひとが いるんだ」というメッセージが、子どもたちの心に届いてくれたらいいなあ、と思います。
ちなみにその小冊子の表紙には、アベコベファミリーが逆立ちしてテレビを観ている絵を使いました。
なかなか評判よかったですよ♪
そうですね~この本は、低学年よりも、
高学年向きの絵本かもしれませんね。
私たちの図書ボランティアでは、順番に1年から
6年まで、学年ごとでクラスに入るので、
高学年向きの本を選ぶのに、苦労している人が
多いし、5,6年生にはできれば行きたくないなあ、
と思っている人もいるようです。
低学年は声に出して、すぐに反応してくれるので
読んでいて安心なのはわかりますが、たとえ、
笑ってくれなくても、教室がしーんとなっていても
私はもう平気なんですけどね(笑)。
我が道を行く、アベコベファミリー
おもしろいですよね。
自分たちのやり方が一番いいと信じているから、
泥棒さんにも、「丁寧」に振舞えるし、そもそも
いかにも泥棒の格好をして、窓から入ってきた
男を、「お客さん」だと、心から思えるし。
みんなちがって、みんないい がわかるのは
簡単なようでいて、難しいことですよね、きっと。
高学年から中学生ぐらいは、友達とおんなじが
安心できる年代なのかなあと思います。
でも、いつかは、みんなちがって~を実感できると
いいなあと思っています。
うちも案外、知らない間に読んでいるんですよね。
時々、これ読んだ?って教えてもらってます(今は児童書を・・・)
このあべこべさんファミリーのはちゃめちゃぶりが、
楽しすぎです。
それが家族みんなというのが、すてき♪
自分たちは信じて疑わない、超マイペースぶりに、
思わずちょっとやってみたくなります。
(夜の公園なんて、ちょっといい・・・)
うちにもあべこべ娘、いるんですよねー。(^^;
夜の公園の場面、いいですよね。それとその前の
学校の場面。そこはほんとに学校なのかあ??
とツッコミたくなりますけど。
そして、家族みんなの仲良しぶりが、ほんとに
いい感じで、微笑ましいです。
元祖あべこべ娘は、きっとわたしのこと
だと思いますよ(笑)。
うちには山椒の実もぎ作業もなかったし、絹さやの
スジ取りなんかも、母と一緒にしたことなかった
から、さりげなく会話に入るチャンスもなくって。
部活から帰ってくると、とりあえず冷蔵庫を開けて、牛乳いっき飲みとかしてましたね~中1の時。