ピアノのSさんとアンサンブル。イベールと、ドップラーの2重奏を合奏。
どちらも、Hさんと合わせたばかり。二人の演奏の違いが比べてみるとおもしろいです。
Hさんは、細かい音まで良くひらって、繊細な演奏。私の音もよく聴いていて、合わせてくれます。
Sさんは、大胆。一度決めたテンポは、あまり変えません。
ところが、イベールのような曲は、お互いに聴いてはいますが、マイペースで淡々と演奏する方が、形がくっきりとでます。相手の音の間に、自分の音を入れようとすると、何を演奏しているのかわからなくなってしまいます。それよりも同じ箇所であっても、それぞれのメロディの始まりと行く先をしっかりと演奏した方が、曲としてはまとまるのです。
そうやって見ると、Sさんの演奏はイベールにふさわしいけれど、繊細さには欠ける。
Hさんは、繊細ではあるけれど、イベール的にはどうだろう?というところがあります。
対して、ドップラーは、3つのパートが絡み合い、影響し合います。そうなるとHさんの機動力が生き生きとしてきます。
この曲をSさんとするときには、言葉でまず、打ち合せ。テンポ、ニュアンスなど細かく。ミーティングが大切です。
Hさんは、言葉でも打ち合わせますが、途中でここで、早くしたほうが良いと思って少し動くと、もうすぐに読み取って対応してれると言う感じ。だから、自分の演奏をちゃんとすることが大切です。
どの相手とも音楽を作り上げていかなくては、なりません。
そのためには、相手の特徴を早くつかんで、その相手と通じ合うコミュニケーションをとること。そのためにこういう練習は本当に役立ちます。
相手の楽器の特性で陥りやすい癖という共通の項目を知るのも、こういう練習からです。今回も一箇所見つけました。Sさんと、Hさん同じ所で、重くなります。その解決法をSさんとのやり取りで見つけました。これは、Hさんとするときにも、きっと使えるはずです。次の合奏で、伝えようと思っています。
おもしろくなってきました。