小3のAくんと、ラキューをしていると、1年生のBくんがやってきて、「貸して」と手を出しました。
「やめろや、殺すぞ!」と、Aくんが大声で叫び、Bくんは緊張した顔で手を引っ込めました。
「びっくりしたわ。怖いなぁ。」と私。
「優しく話してね。」
「俺のものに手だすからや。」
「Aくんは自分だけで使いたいんだね。これは、児童会のおもちゃだけど、自分だけで使いたいんだったら、それをやさしい言葉で伝えてね。」
すると「使いたいんか。」とAくん。
「うん。赤いの。」
「赤は俺が使いたいから、黄色やったらいいで。」
「黄色貸して。」
「いいよ。持って行き。」
「ありがとう。」
「怖い声で話したら、1年生はびっくりして悪い影響を与えるよ。怖い声は誰にも好まれないけれど、特に年下の子どもには気をつけてあげないといけないと思うよ。」とAくんに言うと、
「そうやなぁ。僕は、小さい時、怒ったり殴られたりしすぎたから、その影響でこんなになったんかな。」
「そう思うの。」
「うん。」
「それはどうなのかわからないけど。人間は誰でも変ろうと思ったときから変れるんだよ。」
「本当?」
「本当だよ。Aくんが良い子になりたいって思ったらそのときからなれるよ。」
「ふーん。」
「でも、本気で思わないとだめだよ。本気で思ったら必ずなれるよ。」
「うん。」
子どもは、いろんなことを感じ考えています。そして、毎日変化しています。それは、本当に驚くほどに。
この子達が、人間の可能性を信じさせてくれます。
今日は、校庭で虹を見ました。