音楽の喜び フルートとともに

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ジョハネス・ドンジョン

2016-03-09 22:03:40 | 名曲

海の底には竜宮城がある。
というのはお伽草子の中のお話ですが、海の中のサンゴや、イソギンチャクが揺れているの見ていると、海の中に竜宮城があってもおかしくはない気がしてきます。
ジョハネス・ドンジョンは1839年リヨン生れのフルート奏者です。

トゥルーに師事し、1866年にパリオペラ座管弦楽団の第3奏者として入団します。
その時の第1奏者はアルテス、第2奏者はタファネルでした。
ドンジョンの後には、ゴーベール、モイーズ、ランパルが続きます。
まさにフレンチスクールの黄金期に連なる面々です。

1839年に、パリ音楽院では新しく開発されたベーム式フルートと旧来のフルートのどちらを使うか?ということで大論争になりました。
先生のトゥルーは旧来のフルートを選びましたが、お弟子のドンジョンは、卒業したらベーム式を演奏しました、
それまでは、運指が難しく、順番にも並んでいなかったのが、新しいメカニックのおかげで、隣あった音階の指が順番に演奏でき、音程もかなり取りやすくなりました。

半音階の音の演奏しやすさクリアさに、魅せられていたドンジョンの曲は、半音階、転調を、それまでの古典の曲に比べると多用しています。

ただし、ピアノ伴奏は従来の枠をでず、ゴーベールを待たなくてはいけません。