音楽の喜び フルートとともに

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進化?…変化?…退行?

2021-05-11 23:17:05 | 音楽
ナヨクサフジ(弱草藤)
木津川の支流防賀川の土手に咲いていました。
こっちにも

あっちにも
とにかく見渡す限りの土手が

ナヨクサフジ。
日本語なので日本の植物のようですが、ヨーロッパ原産。
環境庁指定の侵略的外来種です。
これはすっかり侵略されています。

他の余白にいるアカツメクサ。


川の中洲に繁るオランダガラシも
美しいのですが、シロツメクサや、ナズナ他の在来種の住みかを奪ってしまいました。

在来種を駆逐した。とwikiには書いてあります。

目に見えるほど世界は変わっています。

木製のフルートから金属のフルートに変わった時代。
繊細な音楽表現が出来ないと、パリ音楽院の教授たちはこぞって反対しました。

当の金属のフルートの作者であるベームでさえ、なんとか木のフルートのような表現が出きないかと死の直前まで金属の配合を試していました。

オーケストラとホールで演奏
する為に大音量が求められたこと。
大きな戦争で聴衆の文化が中断したことなどが重なって、戦後、木製のフルートの微妙な音楽表現が必要とされなくなりました。

録音技術も無く、音源もほとんど残されておらず途絶えてしまったのです。

一度だけ録音を聞きましたが、驚きました。
どこまでも吹けるppp。
音と音の間を繋ぐポルタメントは今の演奏家がほとんど使わない表現です。

表現の手段がいくつか失われた状態で1800年代以前の音楽を再現していることに一体何人の音楽家が気づいているでしょう?

だからといって今の演奏が悪いということではありません 

世界は弱肉強食、良貨は悪貨を駆逐するというよりは世界は複雑でコントロール不能。

失われたものの中に何かしら根源的な大切なものが含まれていることがあるかもしれない。

人間だって繊細な細胞や神経の集まりで、その小さな植物や音の変化に影響されてしまっていて、それにはいいとか悪いとかいう価値判断だけではわからない意味があるかもしれません。

…わからないですよね。まだもうちょっと考えたいと思います。