音楽の喜び フルートとともに

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Moderato とレドの変え指

2021-05-28 22:53:27 | フルートレッスン
マツバウンラン(松葉海蘭)の風情が好きです。
山野草で使われていますが、北アメリカ原産です。

オンラインレッスンはガリボルディの20のエチュードNo5
Moderato は 音楽用語で 中くらいの速さで という意味です。
速度記号というのは 単なる速さを示しているだけではなく その音楽のキャラクターを示します。

メトロノームができたのは1819年頃で速度記号はそれ以前からあります。

速度は主に体感。

イタリア語を辞書で調べてみると、Moderato は、節制のある。適度な、中庸なと書いてあります。

「中庸」ってあまり聞かない言葉です。

語源は孔子の書いた「中庸」

偏りのない。過不足なく調和がとれていること。普通であること、尋常であること、普通であること。

アリストテレスの言う極端と極端の間の状態。
過剰と不足を調整するもの。
と辞書にあります。

音楽用語で言うと、速くも遅くもなく、調和が取れた状態。
激しくもなく、ゆっくりし過ぎず穏やかな状態。

と言ったところでしょう。
曲想は穏やかで調和がとれた状態で最初から最後まで演奏しましょう。

初めの8小節 は二小節ずつcresc.dim. しながら 5.6小節目の 山のピークまで クレッシェンド。
7.8小節目で 収めるよう、長いフレーズを意識して演奏しましょう。

8小節目のスラーのついたレードは、レーーとdim.で休符まで伸ばしてみます。
その息の状態を保ったまま、指をドに動かします。

ドを鳴らす時に息を足したり、指を押さえる音を立てないように。
ドは、右手 薬指と中指を押さえたままの変え指を使います。

この指は音程は押さえても押さえなくても同じで、たくさんの指をあげたり押さえたりしないで正しい音が出る運指なので、レド、ドレのレガートの時は、必ず使いましょう。