いちごの鉢から、なぜか蔓で出てきました。 抜こうかな?と思っていたら花が咲きました。
いつも同じ色と形の服を着てこうもり傘を持って歩いていました。真っ黒いジャケットと山高帽子、こうもり傘がサティのスタイル。
1898年のサティ
オリジナル版の表紙 ( Rouart-Lrolle et Cie、1911 年)
調べてみたら、ゴーヤかすいか。
なぜ?
サンルームに入れっぱなしなのに。
まさか実はならないと思いますが、しばらく育ててみたいです。
エリック サティ(1866-1925年)フランス帝国オンフルール生まれ、フランス共和国パリ没
いつも同じ色と形の服を着てこうもり傘を持って歩いていました。真っ黒いジャケットと山高帽子、こうもり傘がサティのスタイル。
死後こうもり傘が100本も家から出てきました。
「インテリアのような音楽」を目指していました。
変わった名前の曲を量産しています。
1903年に作曲したピアノ4手のための「梨のかたちをした3つの小品」もその1つです。
1898年のサティ
当時、サティはクロード・ドビュッシーに「形式的な作品を作ってみては」と忠告され、調性、拍子、形式を明確にした曲を作曲することにします。
結果、この「梨の形をした3つの小品morceaux en forme de poire」が完成することになりました。
しかし、
フランス語の「梨(西洋梨)」という単語にはもう一つ「まぬけ」や「うすのろ」といった意味があります。
poireは
プログレッシブ辞典によれば
[女性名詞]
➊ ナシ(の実);⸨特に⸩ 洋ナシ.
➋ 洋ナシ形のもの.
➌ ナシブランデー,ポワール.
➍ ⸨話⸩ 間抜け,だまされやすい人.
➎ ⸨俗⸩ 顔;頭.
━[形容詞] ⸨話⸩ 間抜けな,お人よしの.
また、3つの小品となっていますが、実際には7つの小品からなっています。
しかし、最初から明らかな軽蔑が示されているにもかかわらず、形式はしっかりと存在しています。
調性があり、拍子があり、
作品の全体的な構造は完全に対称的です。
2つの作品紹介
3 つの作品
2つの最終部分
オリジナル版の表紙 ( Rouart-Lrolle et Cie、1911 年)
第1曲 始め方
4分の4拍子。
終止線もある。3小節単位の動機が終止線まで繰り返されます。
第1曲は元々は1891年に劇付随音楽「星たちの息子」の曲として作曲され、その後1897年頃に「グノシエンヌ」と改題された後、さらにこの作品へ流用されました。
第2曲 同じものの延長
4分の2拍子、ニ短調。
第3曲 小品Ⅰ
4分の2拍子、ハ短調。
第4曲 小品Ⅱ
4分の2拍子 - 4分の4拍子、ハ長調 - ト長調 - 変イ長調。
快活な舞曲。再び最初の舞曲に戻っています。
第5曲 小品Ⅲ
4分の4拍子。
激しい曲想。明確なリズムが特徴的。
第6曲 つけ加えて
4分の4拍子。
全体的に変化のない作り。プリマは単旋律的に演奏されます。
第7曲 言い直し
4分の3拍子、変ロ長調
緩やかで優雅な旋律の舞曲で終わります。