アデリーペンギンの後姿。なんとも言えない哀愁でしょ。
ふるさとをおもいだしているのかしら?
ジュール・ドゥメルスマン(1833-66年 オランダ・ホンドスコーテ生れ)作曲 演奏会用グランドファンタジー 歌劇「オベロン」による op.52 は、1826年に ウェーバーにより作曲されたオペラの主題による変奏曲です。
オベロンは、シェークスピアの「真夏の夜の夢」にも出てくる妖精王の名前です。
妖精女王で妻のタイターニアと男女のどちらが心変わりしやすいで、口げんかになり、「どんな障害にも、心変わりしない恋人たち」が出てくるまで仲直りしないと誓います。
世界中探した中で、選ばれた二人に過酷な運命が与えられます。
ヒュオン公爵と、アラビアの太守娘レツィアが恋仲になり、従者のシェラスミンとアラビアの女奴隷ファティマも恋に落ち、4人でアラビアから、フランスを目指します。
しかし、難破、レツィアが海賊船に捕らえられ、誘惑されたり、火あぶり寸前の目にあいながらも、二人は愛を貫き、ついに、オベロンと、タイターニアが現れ、二人を救い、二人の愛のおかげで、ようやく仲直りできたと、大団円を迎えます。
このファンタジーでは、人魚の歌(第2幕 終曲)
そしてお聞き下さい。人魚たちの不思議な歌がなだめられ静かになった海から聞こえます。
と、(第3幕) ファティマの歌
おお、アラビアよ。愛するアラビアよ。私の、私の生まれ故郷よ。
のテーマによる歌の変奏が、フルートの名手であったドゥメルスマンらしい、華やかで繊細な、超絶技巧で展開します。
彼は33歳の若さで亡くなりましたが、フレンチフルートの伝統が、ドヴィエンヌ、トゥルー、その弟子、タファネル、ゴーベールと確かに続いていきます。
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