音楽の喜び フルートとともに

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トリルの練習

2010-06-17 21:37:24 | フルートレッスン

咲きかけの芍薬の花。つぼみでも豪華で、雰囲気ありますね。

トリルの練習は、結構面倒です。
普段使わない指使いなので、なかなか覚えられなかったり、楽だとわかっていても、正式の運指をついついつかってみたり。もちろん、美しく聴こえるなら、通常の運指にこしたことはないのです。
「指のために替え指を使ってはいけない。あくまでも音楽的に聴こえるために使いなさい。」とモイーズの言葉を引用しておきます。

その上で、トリルは通常の音符とは違います。2本、3本の指を一度にトリルするとなると、どうしても、ふさがりきれないホールが出てきたり、物理的に3本の指で穴を叩くと、バタバタ、バラバラと音が入ってしまいます。ですから、音楽的に聴こえるためには、1本ないしは2本までの指を動かす運指を、探した方が良い。というのは、私の考えです。

トリルはそうたびたび使わないので、他の運指に比べて経験が少ない。少ないので、新たな運指を覚えたら、その経験を指に足してあげないといけません。
ギオー先生が、やっていた訓練は、ソノリテの跳躍の練習を使って、トリルの音の課題を選び、その音を1拍60の速さで8拍をトリルで伸ばして、最後に半音階で動く音をつける。というもです。
これをすると、跳躍の練習にもなるし、最後に半音階を足すことで、脳が意識的に働くので、最後まで、脳を起しておくことが出来るので、効率的にトリルの経験を指に足すことが出来ます。

トリルのための練習としてではなく、指のための運動として、GとG#。EとD#のトリルもお勧めです。
そして、当然ながら、トリルは普通に演奏するより、息がたくさんいるので、肺の練習にもなります。指の連携がよくなれば、音の連結も良くなります。

と、トリルの練習は効用がいっぱい。ぜひお試しください。



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