音楽の喜び フルートとともに

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つきのひかりに

2020-12-10 23:49:04 | バロック
実家の木瓜の花が咲いていました。
「こんな時期だっけ?」と母に聞くと
「狂い咲き。」
やっぱり。
春先に咲くはずの木瓜の花。
冬もおかしいけれど、今頃咲いた枝は春はどうなるのでしょう?

今日はフランスの18世紀の歌「つきひかりに」をレッスンしました。

この曲は誰が作ったのかわかりませんが、原型はルイ14世の宮廷学長ジャン=バティスト リュリ(1632-1687年)が作ったと言われていますが、本当のところ良くわかりません。

子守歌として、子どもたちが初めて演奏する楽器の教本の中の一曲として長く親しまれています。

しかし、歌詞は意味深。とても子ども向けとは思えません
どういうことを歌っているか、大人の皆さんはわかりますか?

Au clair de la lune,
Mon ami Pierrot,
Prête-moi ta plume
Pour écrire un mot.
Ma chandelle est morte,
Je n'ai plus de feu ;
Ouvre-moi ta porte,
Pour l'amour de Dieu[1].

Au clair de la lune,
Pierrot répondit :
« Je n'ai pas de plume,
Je suis dans mon lit.
Va chez la voisine,
Je crois qu'elle y est,
Car dans sa cuisine
On bat le briquet. »

Au clair de la lune,
L'aimable Lubin
Frappe chez la brune,
Elle répond soudain :
–Qui frappe de la sorte ?
Il dit à son tour :
–Ouvrez votre porte[2],
Pour le Dieu d'Amour!

Au clair de la lune,
On n'y voit qu'un peu.
On chercha la plume,
On chercha le feu.
En cherchant d'la sorte,
Je n'sais c'qu'on trouva ;
Mais je sais qu'la porte
Sur eux se ferma.

月の光に、
わが友ピエロ、
君のペンを貸しておくれ、
一言書きとめるために。
私のろうそくは消えている、
私にはもう火がない。
扉を開けておくれ、
どうか後生だから。

月の光に、
ピエロは答えた。
「私はペンを持っていない、
私はベッドの中にいる。
隣の家へ行きたまえ、
彼女がそこにいるに違いない、
なぜなら台所で
誰かが火打石を打っているから」

月の光に、
優しいリュバンは
栗色の髪をした女性の家(の戸)を叩く。
彼女はすぐに応じる。
「そんな風に戸を叩くのはどなた?」
そこで彼はこう告げる。
「扉を開けて下さい、
どうか後生ですから!」

月の光に、
二人はほんのわずかしか見えない。
二人はペンを探した、
二人は火を探した。
そんな風にいろいろ探して、
何を見つけたのやら私は知らぬ。
でも私は知っている、扉は
彼らの方に向けて閉まったのだから。






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