2010年カンヌ映画祭グランプリのフランス映画。
アルジェリアの山村、フランス人修道士が修道院で生活している。
村人はイスラム教だが、病人を診たり、村の人々と交流を重ねている。
前半は、淡々と修道士たちの日々を、讃美歌の歌とともに描いている。
ただ、ここ、アルジェリアはテロ組織があり、
政府軍と戦闘状態だ。
近くで、テロ組織による殺害事件がある。
そして、テロ組織が薬を求めてきたり、修道院にも危機が迫る。
大使館は、帰国を勧め、軍隊は警備を申し出るが、
修道士たちは、協議を重ね、村人たちを置き去りにはできない。
そして悲劇が起こる。
この映画は、実際の事件をもとに描かれている。
しかし、事件そのものは謎が多く、解明されていない。
この映画は、修道士たちの清らかな生きざまを丁寧に描いていき、
ラスト、「白鳥の湖」の音楽が流れ、涙を誘う。感動物語だ。
それは生きるということを問いかけている。