同名の韓国映画「クロッシング」の影響が強くて、ちょっとかすんでしまった。
あまけに、クロッシングは、日本題名で、うまくクロッシングしたかどうか?
ニューヨーク、ブルックリン犯罪多発地帯だ。
そこに勤務する三人の警官。
一人は、退職目前で、無事定年を迎えたい警官(リチャードギア)。ただ、妻とも別れ孤独な生活。
一人は、有能な麻薬捜査官(イーサンホークス)。だが、家族のために家を買おうとし頭金で悩んでいる。
一人は、黒人で潜入捜査官(ドン・チードル)。なかなか昇進できないのを気に病んでいる。
映画の冒頭、
ヤクのがさ入れがあるが、かなり迫真のある撮影だ。
その後の各シーンも、さすが警察映画、次々と捜査が展開する。
三つの話が交差し、終盤へと向かう。
交差といっても、この時点ではシーンが切り替わるだけだ。
全体に暗い、特に麻薬捜査官は、大金を目の前にする捜査だけに、金を見るたび誘惑に駆られる。この心理的重圧が、重い。
三者三様のラストを迎えるが、決して明るいものではない。
警察も楽ではないな。