九州新幹線が今年3月開通した。
これに合わせて、新幹線を題材にした映画だ。
主役の小学生に、まえだまえだの兄弟が抜擢され、生き生きと演じている。
夫婦と子供二人の標準的家庭だが、夫婦が離婚し、夫は福岡で弟と
妻は、実家の鹿児島で、祖父母と兄が一緒に暮らしている。
九州新幹線の一番列車がすれ違うのを見ると奇跡が起きるというので、
兄が、父母がよりを戻してほしいと、同級生を誘って熊本まで旅をする。
弟も誘われて、同級生を連れて熊本へ。
そこで落ち合い、早朝念願はかなうのだが?
鹿児島の実家の生活が主として描かれ、
祖父母(橋爪功と樹木きりん)のほのぼのとした老夫婦像が副産物として面白い。
一方、子供たちの通う学校での出来事が、
じつにうまく描かれていて、それぞれのエピソードが微笑ましい。
ただ、誰しも思うのだろうが、「奇跡」とはなんだったのか?
それを、物足りないかどうかは、見る人の気持ち??