見終わってエンドロールで、監督青山真治ときてあれっと思った。
でもやはり青山作品だった。
写真が好きで、公園で人物写真を撮り続ける大学生。
彼に、乳母車で公園を散歩している、母子連れの写真を撮ってくれと依頼する男性。
大学生は、夜バーでバイトをしている。
そこには、義理の姉と、彼の同居者の元カノがいる。
そんな人物構成で、徐々に彼らの立ち位置が明らかにされていく。
東京のあちこちの公園を撮影して歩くので、一種東京散歩のような感じだが、
そこは、青山映画、男女に不思議な関係がある。
たとえば、大学生は、母を亡くし、後妻の連れ子の姉がいる。
姉は、二人が一緒になる前に彼を見て好きになる。
大学生には、同居人がいるが、彼の元カノとは、幼馴染で、結構いい雰囲気。
公園巡りをする女性は美人で、話しかけはしないが、大学生は、ひそかに惹かれているようにも見える。
まあ、立居振舞や、セリフの端々に意味深な表現があって、あとからでてくる場面で
そうだったのと、思えるシーンも。
で、淡々とした映画なんだけど、なんとなく、考えさせられる、いわゆる青山ワールドなんだ。
永倉奈々、小西真奈美、井川遥の美女三人に囲まれ、三浦春馬が好演。