ひろの映画見たまま

映画にワクワク

NHK山田洋次が選んだ日本映画百選  小津安二郎の「お早う」

2012-05-03 14:26:24 | 日本映画
1959年作品。

まだ、テレビ放送が開始されたばかりの東京郊外の話。

向こう三軒両隣の新興アパートの時代。

隣近所は、つつぬけで、奥様というか、おばさんたちの何とも長屋風ののんびりした時代。

それぞれのアパートに中学生がいた。

その一人の父親がガス会社勤務。おかげで、おなら連発。

そうこの映画の一つのモチーフはおなら、子供たちはお互いおでこを押してはおならを連発していた。

もう一つのモチーフは、だんまり、テレビを見にばかり行くので、親が叱るとテレビが欲しいと騒ぎだし、黙れと言われ、おとなは意味もない挨拶していると口答えするが、結局怒られて、だんまり作戦に。

しかし、この子供たちのやり取りと、向こう三軒両隣のおばさんたちの過干渉。当時のまだ、コミュニケーションがあった物語だ。

それにしても、なぜそんなに面白いのか?たしかに、小津にはユーモアのセンスが。

まこと日本的な、家庭の小話の連続でありながら、しっかりと、人生や家族や社会を描いている。ユニークな風景だ。
コメント
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