ひろの映画見たまま

映画にワクワク

アメリカ映画「ファミリーツリー」、ハワイを舞台にしたほろにがホームドラマ!

2012-05-22 18:03:25 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆☆

妻の事故による死、それも尊厳死という重いテーマ、つながっていなかった娘たちとの交流、そして不倫。

さらには、ハワイの自然を開発業者に売るのかというテーマ。

でも、この映画、そんな重いテーマが、なんとも軽く、でもふざけたコミックにならずに、シリアスさを残したまま、バックのハワイアンが心地よい。

主人公は、ハワイ開拓者の子孫で弁護士。仕事にかまけて家庭は置き去りにしてきた。その役をジョージクルーニーが演じている。

妻がボートの事故でこん睡状態に、そして次女は情緒不安定で手におえない。学校に寄宿していた長女は、妻が不倫していたと告白。こんな状態にうろたえるクルーニーの姿は、みものだ。

このばらばらの家族が、不倫相手を探しに出たカウアイ島への旅で、徐々につながっていく。

それにしても、ハワイがいい。汚い部分も見せるが、なんといっても雄大な美しい景色は、見るものを穏やかにさせる。ハワイアンに酔いしれ、現実のほろ苦さを味わいつつ、一服の清涼剤(でも中身は結構シビア)。(ネタバレ)


























妻の尊厳死、不倫相手との確執、悔やまれる仕事オンリーの生活、先祖から預かった雄大な土地の売却。

悩める数々も、妻の死を契機に、静かに動き出す。

なんともぎこちないが、でも暖かさの感じられるラスト。

脚本のうまさが光る。
コメント (1)
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