ひろの映画見たまま

映画にワクワク

デンマーク映画「光の方へ」、底辺でのたうつ兄弟に光はあるのか?

2012-05-27 13:03:56 | 映画
おススメ度 ☆☆
    シリアスな映画好き ☆☆☆☆

なんとも暗い映画。題名は、そこから光のさす方へ、向かいたい。希望であり、ラストは光を暗示するのだが。

酒浸りの母親、でも兄弟はけなげに生きていた。その下の赤ん坊(弟)の面倒を見ていたが、少年ゆえに、母の持つアルコールを飲んで騒いでいるうちに寝てしまい、赤ん坊は死んでしまう。

それから、成人した兄弟。ここでも、貧しいというか、救いのない生活が。兄は暴力事件で刑務所に。母親の死で、娑婆に出るが弟と連絡が取れない。

弟は、妻を交通事故で無くし、息子がいるが薬中だ。

兄弟は根はやさしい。しかし、アルコール、麻薬、暴力の世界から抜け出せない。

福祉社会デンマークでも、本人がしかっりしていなければ、底辺から抜け出せない。

そこここに、デンマークの福祉の充実ぶりをうかがわせるが、映画の主人たちには、無縁のものだ。

男同士の兄弟愛、それは赤ん坊を亡くしたトラウマもあるが、根柢には優しさだ。

暗闇と光、その鮮烈のさきにあるものは?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする