おススメ度 ☆☆☆
スェーデンの監督アキ・カウリスマキがフランス語で撮った作品。
ルアーブルは、フランスの港町だ。
所は変わっても、カウリスマキの作風は変わらない。淡々とした庶民映画だ。
小津作品に擬せられるわけだ。
本作品、靴磨きをして余生を送っている初老の男性、妻と犬と一緒に穏やかな生活を送っていた。
妻が病気で入院し、そんなときに、不法に入国しようとした黒人集団の中にいた一人の少年が逃げだした。その少年をかくまうことになり、それから、老人は、少年がイギリスへ行きたいと言っている真相を探りにあちこち調査に行く。
そして、母親がイギリスにいて、そこへ行きたいことが分かり、近所の人たちの助けを借りながら少年を密航させようと努力する。
その市井の人たちの温かさが作品からじわっと伝わってくる、その独特の感性が見るものを引き付ける。(以下ネタバレ)
だが、法を犯してまで、少年を逃がすのがよいことなのか、それをまして、警察の長が加担するなんて、ちょっと考えられないことではないか?
いっぽう、妻は奇跡的に助かるのだが、その必然性が感じ取れず、暖かいエンドとは、受け取れなかった。
そんなことに引っ掛からず温かい話として受けとめるのがよいのだろうが。
スェーデンの監督アキ・カウリスマキがフランス語で撮った作品。
ルアーブルは、フランスの港町だ。
所は変わっても、カウリスマキの作風は変わらない。淡々とした庶民映画だ。
小津作品に擬せられるわけだ。
本作品、靴磨きをして余生を送っている初老の男性、妻と犬と一緒に穏やかな生活を送っていた。
妻が病気で入院し、そんなときに、不法に入国しようとした黒人集団の中にいた一人の少年が逃げだした。その少年をかくまうことになり、それから、老人は、少年がイギリスへ行きたいと言っている真相を探りにあちこち調査に行く。
そして、母親がイギリスにいて、そこへ行きたいことが分かり、近所の人たちの助けを借りながら少年を密航させようと努力する。
その市井の人たちの温かさが作品からじわっと伝わってくる、その独特の感性が見るものを引き付ける。(以下ネタバレ)
だが、法を犯してまで、少年を逃がすのがよいことなのか、それをまして、警察の長が加担するなんて、ちょっと考えられないことではないか?
いっぽう、妻は奇跡的に助かるのだが、その必然性が感じ取れず、暖かいエンドとは、受け取れなかった。
そんなことに引っ掛からず温かい話として受けとめるのがよいのだろうが。