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韓国映画「ポエトリー アグネスの詩」、詩作に悩む老婆の話!

2012-05-12 15:48:20 | 韓国映画
おススメ度 ☆☆☆

映画には、大きな起伏はないが、基底にあるのは、中学校で起きた同級生による少女集団暴行と、少女が川に身を投げて自殺したことだ。

主人公の老女ミジャが同居する孫もこの集団の一員だった。

ミジャは、認知症と診断される。しかしこの映画に描かれている限りは、物忘れをするぐらいで普通だ。

彼女は小さい頃の思い出つながりで、作詞教室に通い、詩の朗読会にも参加する。

映画は、このお洒落なミジャを追うことによって、世の美しさと醜さを描いていく。

このミジャが、美しいものがすきで、詩を学ぶうちにそれをノートに書き留めていく。被害者の家を訪ねるシーンは美しい。

それに比べて、実社会、たとえば孫、加害者の親たちは実に醜い。

だが、その美しさをめでるミジャも、介護する老人の要求を聞き、お金をゆすることに。

そして、ラスト、演出は観客に答えを要求する。

アグネスは、被害者の名前。被害者の気持ちを詩にしたミジャ。その詩がラストを飾る。

結婚して、今は、フランスに住む往年の名優ユン・ジョンヒが、16年ぶりに映画出演、飄々と美しい老女を見事に演じている。



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