ひろの映画見たまま

映画にワクワク

梁英姫(ヤンヨンヒ)、映画「かぞくのくに」の監督。

2012-08-03 19:59:40 | 日本映画
今週のAERAで、取り上げられ、村尾国士が、書いている。

ヤン・ヨンヒはすでに、「ディアピョンヤン」、「愛しきソナ」のドキュメントが公開されているが、今回映画「かぞくのくに」が公開されている。

京都では来週公開なので、未見。

で、聞き書きに書かれている事実は、実は映画よりもっと鮮烈で、47歳になるヨンヒの苦難の半生がつづられている。

北朝鮮という、危うい国に翻弄される女性として、それをばねにドキュメントや映画を発表し、時代を代表している。

それにしても、父母は済州島の出身だという。だが、父が金日成に傾倒し、朝鮮総連で活躍し、それから、自らの意思で渡朝した兄たち。

そこから悲劇が、北朝鮮の立ち位置が、危うくなって、それ以後兄たちは帰るに帰れず、逆に妹にスパイを持ちかけたという。

自由社会の育ったヨンヒは、もう北朝鮮には戻れない。

しかし、兄を精神異常に追いやられ、次の兄は離婚。

その辺のことは、さすがドキュメントにはできず、フィクションとして映像化した。

その鮮烈さが女を強くした。

在日という一方のハンデを抱えながら、乗り越えてほしいと願う。
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アメリカ映画「きっとここが僕の帰る場所」、さえない老年のロック歌手の旅物語!

2012-08-03 16:26:44 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆☆

アメリカ映画だが、監督はイタリアのパオロ・ソレンティーノ。

そのメークなんなんだといわせる、老人メイク。でも派手。アイラインと口紅、だが顔はしわしわ。ショッピングセンターをカートを引きずって歩く姿は投げやり。ショーンペンが演じている。

元ロックスター、でも今は歌はない、株でもうけたりしてるけど、消防士の妻に叱咤激励されている。イギリスダブリンでの生活。

そんな、彼は、父との祖語で、ずっとあっていなかった。突然父危篤の報が、でも飛行機嫌い、船で、故郷のニューヨークへ。だがすでに父はなくなっていた。

ただ、父は死ぬ前、ナチス収容所で虐待されたナチスの残党を追いかけていた。

で、父の願いを叶えようと自ら探索の旅に出る。

といった筋だが、父の贖罪というより、自らの立ち位置探しの旅に見える。だって、それまでのだらだら無気力が、がぜん執拗な追求と変わり果ては、銃まで購入して恨みを晴らそうとする。

広大なアメリカの荒野の旅は、ダブリンののんびりした生活とは様変わりだ。

ロードムービーにつきものの、音楽は、ロックスターの設定だけあって、曲が素晴らしい。

出会ったナチス将校は、高齢。銃の代わりにある処刑を。

そして、なしとげた男はなぜか、メイクを取った普通のショーンペンに。あのメイクはなんだったのか?



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