ひろの映画見たまま

映画にワクワク

韓国映画「トガニ 幼き瞳の告発」、韓国社会を揺り動かした性犯罪。

2012-08-13 17:33:15 | 韓国映画
おススメ度 ☆☆☆☆

またもや、韓国映画の質の高さを思い知らされる。

トガニとは、「るつぼ」のことで、「出口のない密閉した空間で、ジリジリと焼かれていく想像を超えた恐怖と痛み」だそうだ。

韓国で実際に起きた事件を小説にし、それをもとに映画化。この映画が話題を呼びトガニ法ができた。性暴力犯罪の処罰に関する法律。

さらに、当事者の処罰も重くなったとか。

物語は、聴覚障碍者の施設で、校長ら3人にによる、児童虐待、それも性的(男性も)虐待が行われていた。

その施設に新しく赴任した美術の教師が、この事実を知り、赴任途中で知り合った人権センターの女子職員と協力し告発する。

ホラー映画風の作りで、性犯罪の行われる現場を活写。

一方、裁判では、弁護士のたくらんだ論点を見事に逆転するなど、見どころは満載。ここでは、少女の巧みな演技が見もの。

校長は、地方の名士であり、警察や、はては、司法界までとりこむ、やり手。当然お金の世界でもある。

ラストは、二つの事件が用意されていて、痛烈な復讐劇と、韓国でよくされる警察権力による弾圧劇と、何とも皮肉な展開だ。

事件後1年目のけじめもつけられて、まあ予定調和的なところもあるが、演出の力で引っぱっていく。

コメント (3)
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