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NHK山田洋次が選んだ日本映画100選 喜劇編 斉藤寅次郎監督の「東京5人男」

2012-08-04 15:10:10 | 日本映画
1945年作品。

終戦直後の作品だ。2,3か月で映画を作ったのだから驚く。

舞台は、当時の東京、セットではなく焼け跡そのままの東京が出てくるので驚く。

監督の斉藤寅次郎は、喜劇の神様と言われていた男だ。そして、5人男、当時一世を風靡した漫才師エンタツ・アチャコ。ちょっと今のお笑いと芸風が違う。どっという笑でなく、クスという笑だ。それに古川ロッパ、どこかおくげ風のゆったりした芸風。「はは、のんきだね」の石田一松、落語家の柳谷権太楼。その他脇も結構お笑いだ。

お役所仕事が徹底的に風刺されている。最後は、台風で家が流されるが、一方で、隠してあった配給物資が一挙に放出される。

311の東日本大震災での、被災後の状態も想像されて、今も変わらぬお役所仕事に風刺が見られる。

この映画は、元気印の映画だ、お笑いの5人組が、貧しさを笑い飛ばすことで、戦後を元気づけようとしている。一方で、すでに彼らの持ち味だったミュージカルというか音楽劇が面白い。

まあ、なにより、終戦直後の東京が活写されていて面白い。
コメント (1)
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