おススメ度 ☆☆
新しい映画好き ☆☆☆
第11回東京フィルメックス最優秀作品賞に輝いた『ふゆの獣』や『おだやかな日常』の監督、内田伸輝の作品です。
前作では、手持ちカメラでかなり揺れ動く映像が多かったそうだが、今回はきっちりオードソックスな映画撮りです。
ただ、予算の制約から、一農村での出来事に終始します。
したがって、面白いとか、感動したとかの部類の映画とは、ちょっと違います。
ある農村に、停車したバス。この村に住む老女に続いて、若い女が下りてくる。女は、不安げで、老女の後をついていく。
老女は、バスの中で、若い女に、おむすびを、与えていた。
村には、若い女はいず、男たちの興味の的となる。
老女は、訳ありの女に気安く、宿と食事を提供する。
女は何者なのか、なぜこの田舎へやってきたのか?
疑問だらけなので、その興味で、映画にのめりこんでいく。
村の男との交流から、徐々に女の本質が明かされていくが、一度には、明かされない。
さらに、なぜか男あしらいがよく、男に合わせて付き合う不思議な能力を持っている。
結局、この得体のしれない女を暴いていくことで、
世の中の、男と女の関係などを、切り込んでいるといえよう。
ただ、見る側にとっては、実験的な要素が多く、いい映画だとはなかなか言いにくい。
丁寧に描かれる関係描写から、なんとなく浮かび上がる女のさがとか、男のエゴとかがあぶりだされているのではないだろうか。
新しい映画好き ☆☆☆
第11回東京フィルメックス最優秀作品賞に輝いた『ふゆの獣』や『おだやかな日常』の監督、内田伸輝の作品です。
前作では、手持ちカメラでかなり揺れ動く映像が多かったそうだが、今回はきっちりオードソックスな映画撮りです。
ただ、予算の制約から、一農村での出来事に終始します。
したがって、面白いとか、感動したとかの部類の映画とは、ちょっと違います。
ある農村に、停車したバス。この村に住む老女に続いて、若い女が下りてくる。女は、不安げで、老女の後をついていく。
老女は、バスの中で、若い女に、おむすびを、与えていた。
村には、若い女はいず、男たちの興味の的となる。
老女は、訳ありの女に気安く、宿と食事を提供する。
女は何者なのか、なぜこの田舎へやってきたのか?
疑問だらけなので、その興味で、映画にのめりこんでいく。
村の男との交流から、徐々に女の本質が明かされていくが、一度には、明かされない。
さらに、なぜか男あしらいがよく、男に合わせて付き合う不思議な能力を持っている。
結局、この得体のしれない女を暴いていくことで、
世の中の、男と女の関係などを、切り込んでいるといえよう。
ただ、見る側にとっては、実験的な要素が多く、いい映画だとはなかなか言いにくい。
丁寧に描かれる関係描写から、なんとなく浮かび上がる女のさがとか、男のエゴとかがあぶりだされているのではないだろうか。