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「カリーナの林檎~チェルノブイリの森」、チェルノブイリ原発事故、その危険地域に住む少女の物語

2013-04-19 19:41:59 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆
    原発事故の関心のある方 ☆☆☆☆

ウクライナは原発事故のあった国、その隣国ベラルーシに住む少女の物語。

これてっきり、ヨーロッパ映画かと思ったが、なんと日本人監督が現地の俳優を使って製作した映画。

それも、2004年に完成していた映画。だが、当時の日本ではこれを公開する状況になかった。

原発事故25周年ということで、再度編集し直し、公開予定、そして福島の原発事故、時宜を得て公開となった。

主人公は、8歳の少女、これがまたとっても可愛い。レジメによると、オーディションでなかなか決まらず最終、ロシアにまで出かけ発掘したらしい。天然才女の少女が見つかった。彼女なしでは、これほど感動できなかったかも。

素の演技なのだろうが、なんとも可愛く、そのくせ芯が強くちょっとおませなのかな。

おばあちゃんと二人で農村に住むが、首都ミンスクの叔母に引き取られる。

が、なじめず、孤独をかみしめる。

自らも病に倒れ、母の言う、「チェルノブイリという街には悪魔のお城があって毒を撒き散らしているのよ」を信じ、神様に悪魔を追っ払ってもらおうと森に入っていく。

「涙しても、事故は解決しない」といわれても、涙してしまう感動の出来。

ベラルーシの自然の美しさが、事故と対比され哀しい。(映画では、原発事故の直接の描写はない)

ドキュメンタリーではないが、丁寧な取材で、ほぼ現実を描写した手法は正しい。
コメント
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