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「天使の分け前」、暴力沙汰で捕まった青年がウィスキー泥棒で更生!

2013-04-24 17:31:12 | イギリス映画
おススメ度 ☆☆☆
    犯罪映画を許せるか?


社会派ケン・ローチの温かみのある犯罪映画。舞台はウィスキーの産地スコットランド。

暴力を繰り返し、人を傷つけ、暴れまくる青年ロビー。判決で300時間の社会奉仕が言い渡される。イギリスの乙な裁判制度だ。

そして、出合った奉仕作業の親方が、じつにいい親方で、休日には、ウィスキーの醸造所へ連れて行ってくれたりする。

そこで、ロビーはウィスキーのテイスティングの才能があることを発見する。

一方、ロビーの彼女は、妊娠、出産。子供の名前を付けて喜ぶも、彼女の父から嫌われ、都市を離れるよう要請され、又、その家族からは、暴力を受ける。

また、暴力行為を働いた被害者とも面談。でも、一生残る後遺症に悩まされる被害者。償って償い切れるものではない。

そこでひらめいた、職もない、貧困のどん底から立ち直れるかもしれない、アイデア。それは「天使の分け前」、すなわち樽から年々2%蒸発するウィスキー。ために年代物の価値が上がる。

仲間たちと、ウィスキー工場への旅が始まる。

この道中が、実に愉快。ローチの新境地だ。

ただ、やはり、暴力の連鎖と、粋とはいえ犯罪で利を得るやり方に引っかかっておススメ度は伸びない。

コメント
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