おススメ度 ☆☆
演劇好き ☆☆☆☆
非常にシャープな映像で魅せてくれたロマンポランスキー監督、彼も今や81歳。
しかしこの老齢で、いやこの老齢だからこそ出来る、二人芝居の妙。
演じる女性は、ポランスキーの三番目の(今の)奥さん、エマニュエル・セニエ。
原作はマゾヒズムの語源となったレオポルド・フォン・ザッヘル=マゾッホの小説「毛皮を着たヴィーナス」。だが、マゾヒズムというより、男と女のSM的関係と、その逆転。
男が威圧的になるか、女に屈服させられるか。
それが劇中劇と現実の入り交ざる描写の中から浮かび上がる。
劇場の中に一人いる、演出家なのか脚本家なのか、主演女優のオーディションが終わり、フィアンセと次の約束をしているさなか、一人の女性が入ってくる、彼女はオーディションに遅刻してきたという。
しかし、リストに彼女の名前はない。
そして強引に、オーディションが始まるが、朴訥で軽薄な女にしか見えなった女性がいつしか、知的でその芝居の本質を知り尽くした貫録。
徐々に虜にされる演出家。フィアンセとの電話も盗み聞きされ、女性は彼の人となりを探りに来たと。
会話劇に終始するので、緊張に襲われる一方、高度な会話に眠気も誘われて、見るものを選ぶ映画だ。
演出家を演じるマチュー・アマルリックの演技もこの不可思議な劇を引き立てている。
ラストには、それこそ毛皮のヴィーナスの踊りまで添えて、ポランスキーは懲りることはない。
演劇好き ☆☆☆☆
非常にシャープな映像で魅せてくれたロマンポランスキー監督、彼も今や81歳。
しかしこの老齢で、いやこの老齢だからこそ出来る、二人芝居の妙。
演じる女性は、ポランスキーの三番目の(今の)奥さん、エマニュエル・セニエ。
原作はマゾヒズムの語源となったレオポルド・フォン・ザッヘル=マゾッホの小説「毛皮を着たヴィーナス」。だが、マゾヒズムというより、男と女のSM的関係と、その逆転。
男が威圧的になるか、女に屈服させられるか。
それが劇中劇と現実の入り交ざる描写の中から浮かび上がる。
劇場の中に一人いる、演出家なのか脚本家なのか、主演女優のオーディションが終わり、フィアンセと次の約束をしているさなか、一人の女性が入ってくる、彼女はオーディションに遅刻してきたという。
しかし、リストに彼女の名前はない。
そして強引に、オーディションが始まるが、朴訥で軽薄な女にしか見えなった女性がいつしか、知的でその芝居の本質を知り尽くした貫録。
徐々に虜にされる演出家。フィアンセとの電話も盗み聞きされ、女性は彼の人となりを探りに来たと。
会話劇に終始するので、緊張に襲われる一方、高度な会話に眠気も誘われて、見るものを選ぶ映画だ。
演出家を演じるマチュー・アマルリックの演技もこの不可思議な劇を引き立てている。
ラストには、それこそ毛皮のヴィーナスの踊りまで添えて、ポランスキーは懲りることはない。
