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「FOUJITA」、フランスでも活躍した日本人画家・藤田嗣治の半生

2015-11-26 17:10:18 | 映画
おススメ度 ☆☆☆

フジタ画伯、小栗康平監督、オダギリジョー好き ☆☆☆☆

日本・フランス合作。

藤田嗣治は、1920年代、エコールドパリと言われた最盛期の、パリ画壇で、「乳白色の肌」で裸婦を描き、有名になった画伯だ。

映画前半は、このパリ時代のフジタを描いている。

といっても、ほとんどがセットのまるで舞台劇のような静謐さで描かれる。

途中、小栗監督得意のフェスティバルで盛り上がるが、それ以外は、淡々とフジタの行動とその周りの人たちを描いている。

絵の美しさはあるとしても、劇としての説明要素の欠落から、なかなか、映画に没頭できない作りになっており、見方によっては眠気さえ誘う。

ただ、わざわざ、パリで撮影しただけあって、当時の息吹みたいなものは感じられる。

そして後半突如、日本に舞台が移り、第二次世界大戦中、疎開先で生活をしながら
、日本画壇を背負う立場に置かれる。

従って、従軍しての絵や、想像に基づく玉砕の絵など、基本的には戦意高揚に勤める。

一方で、田舎での生活は、キツネが出てきたり、小栗流のファンタジーへと突入する。

ラストは、戦後日本を追われたフジタが描いたフレスコ画が続き、そこには、フジタ本人が描かれている。

その後は、日本へ帰らず、かの地で亡くなっている。(映画後日談)

日仏合作だけあって、俳優陣もフランス。日本ベテランが演じています。フジタのオダギリははまり役に見える
コメント (2)
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